金曜日 , 4月 19 2024

中国自動車市場に巻き起こるEV旋風

EVが支える中国の自動車市場

中国は近年、電気自動車の分野でも世界の牽引役として台頭しています。2021年も例外ではありません。ウォールストリートジャーナル(以下WSJ)の発表によると、中国の自動車市場は、電気自動車の好調な販売に支えられ、過去3年間の減少傾向に歯止めがかかりました。

中国の自動車市場の成長を後押ししたのは、やはり電気自動車とプラグインハイブリッド車の堅調な販売です。昨年は299万台となり、中国での乗用車全体の販売のうちの15%を占め、前年比で2倍以上の伸びを見せました。Tesla に続き、Xpeng や NIO などの新興EVメーカーが記録的な販売数を叩き出しています。

加速しつづけるEV産業、ガソリン車は先細り傾向に

しかしこれは、中国で展開する全ての自動車メーカーに当てはまった訳ではありません。中国最大の外国ブランドであるフォルクスワーゲングループは、中国でのグループ全体の売上高が約14%減少し、また日産自動車は5.2%減、本田技研工業は4%減など、多くの伝統的な内燃機関メーカーがそれぞれ減少をたどりました。

一方、アメリカの電気自動車メーカーであるテスラは、昨年、上海工場製の自動車を47万台以上販売し、その約3分の1(936,000台以上)が海外に輸出されたことを発表しました。テスラ中国工場の売り上げは、世界を席巻しています。

香港の日刊紙サウスチャイナモーニングポスト(南華早報)は「テスラは昨年12月に70,602台を国内の顧客に納入し、9月に納入した52,153台を更新した。年間ではモデル3とモデルYを合計321,000台納入し、前年比で117%増加した」と述べています。テスラは過度な需要の集中を抑えるために、上海製車両の販売価格をこの5週間で2回も引き上げたにもかかわらず、その販売実績は驚異的な数字となったのです。

Tesla Model3 ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

WSJは今後の中国の自動車市場を予測し、2022年も従来の内燃機関は横ばい、またはわずかに減少し、電気自動車がさらなる成長をたどるだろうと見込んでいます。

 

関連リンク

テスラ ジャパン
Xpeng G3
NIO ET5

About electric-panda

Check Also

タイ バンコクの渋滞 エレクトリックライフ ELECTRICLIFE

タイ市場2030年までにEV比率30%へ向けた投資が加速

タイ政府は2030年までに自動車生産台数の30%を電気自動車(EV)にするという「30@30」政策を推進していて、世界の国々が2050年のカーボンニュートラルを目指す中、タイ政府も二酸化炭素についてはカーボンニュートラルを2050年までに実現しするとしています。この目標実現に向けBEVの販売が急拡大しています。

コメントを残す