木曜日 , 3月 28 2024

ポルシェ初のEV「タイカン:Taycan」に試乗しました!

ポルシェが作る電気自動車を体感しに行きました!

完全電気自動車(EV)は乗らないとその素晴らしさが実感できません。これまでにいろいろ試乗してみてEVの素晴らしさは十分わかりましたが、EVと一概に言っても、メーカーによってコンセプトが全く違い、それぞれに個性があります。

今回はポルシェの「タイカン」です!試乗はポルシェセンター狭山で行う事になりました。しかも試乗当日はモータージャーナリストの竹岡圭さんがいらっしゃるという事!楽しみです!

さっそくTaycanが置いてありました!外観からは電気自動車感がまるでありません!ポルシェならではのフェンダーの曲線が美しい!ショールーム内に展示してあったのはスタンダードモデル、チェリーメタリックカラーのタイカンです!いい色です!

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

ドアノブは通常閉じた状態になっていますがドアキーが開いている状態で指をかけると自動的に写真のように開いてドアを開けられるようになります。知らないと開けられないですね〜。運転席側に手をかけると全ての扉のドアノブが展開されます。

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

コックピットには、EVになってもやっぱりポルシェならではのアナログ時計がど真ん中で存在感たっぷりに構えています。ハンドル周りにボタンが集約されていますが、あとは正面、空調共にタッチパネルになっています。レザーの質感も素晴らしく、やはり高級車感が半端ないです!

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

リアの居住性も広くて深い足元が素晴らしいです。電気自動車はシャーシの底面に電池を敷き詰めてあるのですが、タイカンは後部座席の足元には電池がなく、リアシート下に2段にして搭載しているため、足元が深く広くなっています。

リアの空調もタッチパネルで操作します。

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

展示されていたスタンダードのタイカンのスペックは0-100km/hが5.4秒、最高時速は230km/h、満充電時の航続距離が430kmです。

竹岡圭さんご指導の下、タイカン試乗!

展示車両を見ていると竹岡圭さんがやってきました!いよいよ試乗の時間です!試乗車はTaycan 4S。0-100km/hが4.0秒とModel 3 ロングレンジの4.4秒を上回る加速性能、最高時速は250km/h、満充電時の航続距離が374km、電池容量は79.4kWhとなっています。4Sの色はフローズンブルーメタリック。もうこの時点でむちゃくちゃかっこいいです!

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

試乗は関越道、圏央道と高速道路を走るルートになっているため、その加速性能を十分に体験できるようになっています。4人乗りのタイカンに、ELECTRICLIFEスタッフ2名、竹岡圭さん、ディーラースタッフの大人4名を乗せて高速運転です。

早速繰り出したのですが、早くもポルシェが作ったEVの「走り心地」に感心します。普通のEVは「スーー」とモータの静けさだけなんですが、タイカンはちょっと違います。もちろん乗り心地はEVの静けさがあるのですが、なんというか、車の息遣いが聞こえてくるような独特の電動感です。

モータージャーナリストの竹岡さんが走行モード切り替えとその違いなどを細かく指導してくれます。高速に入るときにはスポーツモードプラスにしてみました。竹岡さん説明がものすごいわかりやすいです。

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

走行モードは手元で簡単切り替え

タイカンの走行モードはNormal 、Range、Sports Plus、Individualがあり、このモード切り替えがステアリングの右下で簡単に切り替えられるため、道路に合わせてすぐにモード切り替えができます。Sports Plusは加速性能が良くなり、エアサスが走りながら車高を落として、走りを楽しむモードになります。Rangeにすると、航続距離が最長になりますが、時速100km/h程度での走行が求められます。Individualはその走行性能を、エアサスの高さや加速性能などの設定を自分の好きな走りにセットしておくことができます。このあたりポルシェは「走りのEV」といいましょうか、走りを楽しむ人のためのEVというはっきりとしたコンセプトがあると思います。

アクセルは一般的にEVにある「ワンペダル」での走行はできないようになっていて、レクサスのUX300eやマツダのMX-30同様に基本的にはブレーキを使って停止させます。この回生ブレーキのかかり方は調整できるのですが、完全に停止するほどはかけられないようになっています。

アクセルを踏んだ加速の凄さはTesla Model3にちょっと劣るかなと思いましたが、100km/hに達した後が怖かった。どこまでも伸びて止まらなくなってしまうんじゃないかというくらいそこからも加速していきます。これはTesla Model3にはなかった感覚でした。

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

やはりタイカンの試乗は一般道ではその性能を計り知れません。ほかのEVも電池をシャーシそこに積んでいるため、Teslaやリーフもロール感が全くないと思っていましたが、タイカンはさらにその上を行きます。出口のカーブを高速で進んでも、ビシッと張り付き、全くブレない安定性を見せます。Sports Plusで走っているので車高も低くなりサスペンションも硬めに調整されます。Normalモードに戻すと車高が高くなり、ショックも柔らかくなるためラグジュアリーな乗り心地に変わります。

絶対つけたい「スカイルーフ」

タイカンのオプションになりますが、スカイルーフも最高です。後部座席にのって空を眺めると一枚ガラスのルーフがものすごい開放感です。これは絶対に選びたいオプションです。Tesla Model3も一枚ガラスですが、室内から見ると横に一本支えが入っています。しかしタイカンは入っていないため全面「空」です。Model3よりもスモークが弱いのでより開放感があります。Model3は夏場多少熱くなりますが、タイカンのこのガラスは夏でも気にならない程度の熱さにしかならないとのこと。

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

システム電圧はEV初の800V

通常のEVが採用しているシステム電圧は400Vですが、タイカンは800Vという倍の電圧を採用していることで、充電性能やEVとしての基本性能を高めています。また将来的なアップデートでさらにEVとしての性能をたかめるためにも次世代標準になるだろう800Vをいち早く搭載しています。日本の充電インフラが採用しているCHAdeMo規格では、400Vの充電設備が主流で、充電出力も50kW程度しかありませんが、タイカンは150kWの充電が可能であるため、国産EVに比べたら格段に高い充電性能を発揮しています。

ポルシェ タイカン Porche Taycan ポルシェセンター狭山 ELECTRICLIFE.JP

ポルシェがこの800Vのシステム電圧を採用したことで、今後高級車セグメントのEVは800Vを採用してくることが予想されます。

ポルシェのEVは走りを楽しむ

ポルシェがEVを作ったというのは、カーボンニュートラルなど時代の流れを意識する中で、その走りの性能をポルシェとしてのものが提供できると確信したからだと感じました。モーターが作り出す加速性だけでなく、ポルシェらしい走りを採用することで、より走りを楽しめる車が作れたということです。

タイカンは人が運転して楽しい車であるため、自動運転などの機能などは重視しておらず、EVによって進化したポルシェが運転する楽しみをより良いものにしたということになります。

タイカン試乗、ポルシェがEVを作ると、ほかのEVとは一味違う乗り心地と性能のEVになるんだと驚きました。

関連リンク

Taycanの詳細スペック

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