水曜日 , 2月 19 2025

新車購入時なるべく高く車を買い取ってもらう方法

車の買い替えの際になるべく高く車を買い取ってもらう方法

自動車の買い替えを行う場合、新車をディーラーで購入する人の多くが「下取り」という方法でそのディーラーに下取りをしてもらいます。馴染みの深い営業マンから「下取りもなくべく高く買い取るようにしますから」と言われると、他を良く調べないでついついそのままにしてしまいます。

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この下取りという選択肢は、ほどんどの場合最も安く買い取られてしまう方法です。一番の理由はそのディーラーの他に競合がいないため、ほぼ言い値で買い取ることができるからです。ディーラー側が新車購入時に値引き交渉をされたとしても、この下取り価格が元々低いので、ここである程度調整されてしまいます。

ここでは、過去十数台の車をいろんな方法で下取り・買取りなどをした経験から最も高く売る方法をお伝えします。

最も良いのが複数の買い取り業者から見積を取る

今まで多数の方法で下取り・買取りを行ってきた中で、最も高く売る方法は、やはり買い手と直接話しができる「一括査定」です。これは、登録すると複数の業者から一気に電話がかかってきます。それが面倒、煩わしいという事で、最近では「複数から電話がかかってこない!」とか「買取上位3社だけから連絡」とか、または「直接オークションに出すから最も高く売れる!」とかありますが、なんだかんだで、一括査定が一番高く売れています。ただし、やり方がありますので、間違えないようにしましょう。

交渉するためにまずは中古車サイトで自分の車の現在の価格を見ておく

まずは、中古車市場で自分の車がどれくらいの価格で売られているかを調べておきましょう。そもそも交渉するのに、相場を知らなければ交渉できません。査定してもらう時に必ず「いくらくらいが希望ですか?」と聞かれます。そのため自分の希望額を決めるためにも中古車サイトは見ておく必要があります。いろんなサイトで調査をしておきましょう。

>>中古車検索グーネット

他にも以下のようなサイトがありますので、いろいろ見て比較しておきましょう。

>>自分だけの1台を見つけよう!『カーセンサーnet』

>>ガリバーの中古車探しのエージェント

例えば300万円で買った車で5年乗って250万円で売れるわけがありません。プレミアがつくような希少価値がある車両なら買った値段より高く売れる場合もありますが、普通の車ではありえません。

そして、300万円で買った車が5年落ちで200万円で売っていたとしても、この金額で売れるわけがないというのも理解できますよね?あなたの車を買い取った業者はその買取価格にその車が売れるような状態になるために経費をかけるわけです。買い取り査定をした人たちの人件費、買い取った車が売れるようにするために、ボディの傷を直したり、掃除をしたり、洗車をしたりして売るわけです。

高く売りたい気持ちはわかりますが、まずはこういった人たちが関わっている事を理解した上で、交渉する事が最も高く車を売るコツです。何も知らずに市場価格からかけ離れたような金額を言った途端、買い取り業者のスタッフから「あ、こいつは何も知らないやつだな」と逆に良い査定が引き出せなくなります。

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高く売りたいならまずは市場価格をしっかり調べておきましょう。

一括査定が最も高く売れる理由

買い取り業者というのは、買い取るだけでなくその販売ルートも持っています。自社の店舗という場合もあれば、既に特定の顧客から買いたいという要望が出ている場合もあります。一括査定の際には、事前に査定する車の車種や年式などを入力しているため、それが欲しいと思っている業者から一気に電話がかかってきます。最初の業者と査定の時間を決めたら次の業者の予約も取りましょう。この時既にほかの業者に予約入れている事は言わないでおきましょう。次々電話がかかってくるので、不在着信に残っていたら後でその業者にはこちらから電話をかけましょう。私の場合土日を使って2時間おきに予約を入れて、なるべく1日で終われるようにしています。

そしてこちらが指定した時間に自宅に来てもらって車の査定をします。

なぜ一括査定が良いかというと、複数社の買い取り業者と直接話ができるからです。

査定業者は安く買いたい。私は高く売りたい。

査定業者が自宅に車を見に来きたら。査定は30分程度で終わりますが、その情報を本部に送って、本部から回答が来るのに30分~1時間とかかかります。

査定に来た業者も一括査定から来ている事は知っていますので、早く交渉して早く決めたいというのがあります。相手の希望価格を聞いて近かったら「あと5万円だすので決めちゃってください。」など言われます。一括査定の場合これで決めてしまう場合が多く、後の方で予約していた業者は査定に行ったら既に車は無し、、、という事が結構あるようです。

査定業者はもちろん安く買いたいし、売る方は高く売りたいですね。このあとりのやり取りが面倒で嫌だという人は、ここで売ってしまって正解です。

一応全部の業者さんの価格は聞く

下手にディーラーの下取り価格を聞いてしまっていると、すでに買い取り業者の価格の方が高いので、「あと5万出す」なんて言われたら決めてしまうのもわかりますが、経験上、この後価格が下がったことはありません。なので、とりあえず全部の業者さんの価格を聞いて一番高いところに売りたいと伝えて、価格を聞きましょう。しかしこの時中々価格を教えてくれない業者もいます。価格が吊り上がらないように後出しをしたいのです。どうしても教えてくれなかったら帰ってもらいましょう。そうなると「後で最終的な価格を教えてください。」と言われる場合が多いです。そしたらその時に連絡してあげてもいいかもしれませんし、この業者には連絡しなくても良いでしょう。査定をして価格を教えてくれないなんて、そもそも信用できません。

ビックモーターはひどかった

最近「ウィーカーズ(WECARS)」と名前を変えたビックモーター。彼らの一括査定はひどかった。今もまだ同じシステムを踏襲しているようなので、気を付けてください。

一括査定をネットから申し込みすると申込ボタンをクリックした瞬間に電話がかかってくるのがビックモーターでした。これはユーザーが一括査定を申し込みその情報が届くと、ビックモーターの場合はビックモーターの電話回線が自動で開く仕組みになっています。そして、査定の人間が電話に出て査定の予約が始まりますが、他の業者が電話をしてきているのを知っているので、電話を長引かせます。そして電話をしている日かもしくは次の日など一番に来ようとします。

ビックモーターが査定に来ると他の業者が来ることを知っているので価格を言いたがらないのもビックモーターで、査定がいつも一番安いのもビックモーターでした。そして、私は体験しませんでしたが、報道にもあったように目を離したり、一旦家に入ったりしている間に直しやすいキズやへこみをつける手口に及んでいたわけです。

私の場合、一括査定をクリックしたらまずは最初になった電話を切り、次の業者から予約を取るようにしました。WECARSもこのシステムを採用しているようなら、クリックした瞬間になるのはWECARSで、これを採用しているのなら相変わらず査定も変わらないのでしょう。

価格が高くなる可能性が高い

一括査定で、価格が高くなっていくのは他社の買い取り価格を提示してそれ以上で買ってくれる業者を探す方法なのですが、一方で買い取り業者の中には既に同一車種で中古車を探しているお客さんを持っている場合があります。これはたまに起こるパターンで、一度価格を提示して帰った業者が事務所に帰った後に再度電話してきて一気に価格を釣り上げてくれたことがありました。以前CIVICを一括査定に出した時、販売相場が140万円くらいで、買い取り業者は70万~90万円でしたが、75万円で提示していた業者がいきなり110万円を提示してきたことがありました。同一車種を探している購入希望者いる場合はこういう事も起こります。

一括査定交渉のポイント

一括査定の業者さんと交渉するポイントで、かつより高い価格で買い取ってもらうためには、査定してから業者に渡すまでの時間をなるべく短くすることです。最終的には価格を挙げてもらえるなら「今日、今持って行ってもかまわない」という状態にしておくのがベストです。次の車の納車までに2か月あるから、2か月後で、、、。というのは交渉の余地がありません。2か月後の相場がどうなっているかもわからないので、買い取り業者もプラスアルファの価格を出しずくなります。

また、査定の日数も1日または2日で終わらせて、すべての価格比較が2,3日以内に終了するようにしましょう。ベストは1日。買い取り業者も他に同じような車を見つけてしまったらあなたの車が必要なくなります。買い取り業者は毎日全国の車の入出庫状況を見ていてその在庫量も査定に関係しているため、もたもたしていたらせっかく高値が付きそうな車にも良い価格がつかなくなってしまいます。

一括査定業者

昔ほど一括査定のサイトも多くなくなってしまいましたが、以下が一括査定サイトです。

来ていない業者は追加で個別に問い合わせ

以下の業者は個別にも査定を行っています。

一括査定の意味があまりないが・・・

このイプカラというサイトは、一応一括査定のサイトですが、直接交渉はできず、サイトが自身に代わって複数社査定を行い、一番高い1社を紹介するというものです。ご紹介の通り、一括査定の良さは直接交渉できるのが良さなのですが、人と交渉するのは苦手だったり、高く車を売りたいけど、そのために何度もいろんな人に会うのは嫌な人はこのイカプラもおすすめです。ただやはり一括査定の直接交渉よりは価格が下がります。



他の査定方法という選択肢

他の査定方法も念のため紹介しておきます。試すなら一括査定の前にやった方が良いかもしれません。

特にオークション出品のパターンはサイトの運営者が写真を撮りに来てその日、または翌日には車をオークションに出してくれます。これは希望額に届かなければ販売しなくても良いルールになっている場合が多いので、相場を見るのに使うには良いかもしれません。この方法で価格が上がったためしはありません。

一見価格が上がりそうなオークションですが、システム上で行われるだけで直接交渉ができないので、機械的に入札が行われて終わるケースが多く買い取りの平均的な相場で終わるケースが多いです。

オークション出品タイプの業者

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8000店とありますが、このすべてが入札してくるわけでなく、この中のあなたが売りたい車種を探している数社が入札をしてきます。もちろんタイミングでぴったり合う業者が現れれば価格が上がる可能性も無いわけではありませんが、普通の相場価格で終息する場合が多いです。試しにチャレンジしてみる価値はあるでしょう。次の車の納車時期が長い場合などに事前の相場を知るためにやるのは良いかもしれません。運よく希望価格にマッチすれば、指定納期での車引き揚げになります。

価格決定後の値下げに注意

価格が決まってから自分の車を引き渡すまでの間が長いと、良い価格をつけてもらえない場合があるだけでなく、手続きが完了するまでの間に価格を下げてほしいという交渉を持ちかけられる場合もあります。それはもちろん受け入れられないわけですが、手続きが完了していなければ、契約もできていない場合が多いため、もう一度査定をやり直すなんてこともあります。先に挙げたビックモーターがニュースなどで報道された手法で、入庫してみたらキズが発覚したなどで減額していたなどもありますので、なるべく手離れしやすい状況で最後の交渉に臨むのが一番です。

何とか高く売りたいなら、賢く、買い取り業者にも敬意をもって交渉していきましょう。

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