ヒュンダイから「ヒョンデ」と改め、日本再上陸!
2022年2月19日、韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」が東京原宿にゼロエミッションビークル(Zero Emission Vehicle :ZEV)を体験できる施設「HYUNDAI HOUSE(ヒョンデハウス)」をオープンしました。原宿駅を降りてすぐ前のイベントスペースJing原宿がヒョンデハウスになっています。
このヒョンデの体験施設は2月19日(土)〜5月28日(日)までと期間限定で、12年ぶりに日本再上陸を果たしたヒョンデが発売する完全電気自動車(EV)のクロスオーバーSUV「IONIQ5(アイオニック5)」や水素燃料自動車である「NEXO(ネッソ)」が展示されていて、しかも予約制で実車を試乗できます。
新しいライフスタイル「LIFE MOVE」
ヒョンデはこの体験施設を通じて伝えたいのは豊かな新しいモビリティ・ライフスタイルです。「働く・遊ぶ・纏う・食べる・住まう」という人の生活の中で、時間と場所にとらわれず、ゼロエミッションビークルがもたらす新しいアイデアをそれぞれの分野で活躍する5人のスペシャリストがヒョンデハウスで展示を行っています。
オープニングは「住まう」〜旅する住まい〜
オープニングからの3週間は”住まう”をテーマに建築家・長坂常氏による「旅する住まい」の展示が行われています。自身の趣味のカヤックからヒントを得て、軽量で丈夫なカヤックの素材を利用し、牽引免許がなくても運べるモバイルハウスでの旅は72kWhという大容量バッテリを搭載したIONIQ5だからこそ実現できる新しい楽しみということです。
展示内容は3週間ごとに変わり、「働く・遊ぶ・纏う・食べる・住まう」それぞれのテーマでの展示が行われます。
ヒョンデのコンセプト「Parametric Pixel」を表現
デジタルの世界での最小単位でもあるピクセル(Pixel)は組み合わせていくことによって様々な表現が可能になっています。IONIQ5のデザインコンセプトにもなっているピクセルは、車のライト部分がピクセルをイメージした作りになっています。
そのピクセルが広がっていく世界観を表現した体験ブース、2Fにはピクセルからインスピレーションを受けたおもちゃ「Pixel Toys」などのグッズも展示されています。
Pixel Toysが紹介されている2階エリアは、広いラウンジになっていて、ドリンクサービスなどがあります。環境やサステナブルをイメージさせる緑も多く、くつろぎエリアになっていて車両に関する様々な質問にも答えてもらえます。
ZEVでイメージの刷新を行うヒョンデ
2000年ごろ日本市場に展開を開始し、およそ10年程度で撤退しているヒュンダイ(現代自動車)ですが、ヨーロッパやアメリカなどを中心に海外ではその人気を着実に伸ばしてきていました。世界第5位の自動車グループであり、今回の再上陸はセロエミッションビークルのみで、クリーンな自動車を作り、新しいライフスタイルを構築する会社というイメージでしょう。自動車の販売を終了していた12年間も日本法人はマーケティングを続けており、今回投入してくる2車種はまさに日本市場に適合した質の高いEV、FCVと言えます。
韓国ブランドとしては、携帯電話ではギャラクシーが人気で、LINEなども韓国の企業が親会社。芸能でも韓流は人気でもあるわけで、日本人をよく理解したヒョンデが今後どのように日本市場を席巻していくか注目です。