Appleカー、開発めざすも人材不足に苦しむ
Apple社は現在、電気自動運転のAppleカーの開発に24時間体制で取り組んでいると考えられていますが、実のところ、EV開発において直面するあらゆる困難に加え、重要な人材を失うという「アップル離れ」に苦しんでいるようです。Apple社は2021年、Appleカーの開発で重要な立場にいた有能な技術者たちが次々と離職するという憂き目に遭いましたが、次はとうとう、自律システム(AS)エンジニアプログラムマネージャーの主事として統括してきたジョー・ベース氏が会社を去ることになってしまったようです。
Appleウォッチャーとして有名なマーク・ガーマン氏によると、ベース氏は今度はメタ(Meta)に加わり、複合現実テクノロジー(Mixed Reality)のテクニカルプログラムマネジメントの重役に就いたという事です。
これは言うまでもなく(Apple社はこれに関して何の声明も発表していませんが)、ベース氏の去った後の引き継ぎとして、「誰か」がそのポストに抜擢されたという事でもあります。
Appleカーは何年も前に開始されたプロジェクトであるにもかかわらず、未だにApple製品として公に公表されるものとはなっていません。依然として2025年には世に送り出したいと考えているようですが、今回のような重要な技術者の離職が起こるなどプロジェクトの進行具合によっては、その計画もすっかり変わってしまうかもしれません。
バッテリー製造元には韓国系企業
カリフォルニア州クパチーノ市に本社を置くこの巨大なハイテク企業は、Appleカーに搭載するバッテリーの製造を担うパートナーを探すため、現時点ですでに、韓国系企業を含め、可能性のありそうな企業と取引商談を開始しています。当初は伝統的な自動車メーカーとの商談に当たりましたが、交渉は決裂。その後、LGとMagnaによって形成されたジョイントベンチャーとパートナー契約をしたとも考えられています。
プロトタイプの公開はこの1,2年に期待
新しい製品を世に送り出すには、その数年前に試作品を公開することが一般的に期待されているため、プロジェクトが順調に進めば、少なくとも2022年か2023年頃にはAppleカーの存在を具体的に確認できるかもしれません。いずれにせよファンの多いAppleですから、その発売を待望しているファンが多いのも事実です。