木曜日 , 11月 21 2024

イオンがEVステーションの電力を調整か・・・

EVユーザーの味方だったイオンが電力制限か?

電気自動車(EV)に乗っている人ならもう気づいていたと思いますが、大手スーパーイオン(AEON)のEVステーションは他の充電スポットに比べて価格が安いことで有名でした。ただ単に価格が安くても電力が沢山入らなければ意味ないですが、この電力量もかなり充実していたんです!

イオン充電何が素晴らしいのか?

日産をはじめ、あちこちに設置されているEV用の急速充電器は50kWという出力のモノが主流です。イオンではこの充電される電力量がとても素晴らしく、例えば私どもがよく愛用している近所のイオンでは、15分間の充電で10.7kWhの電力が充電でき、費用は150円。一般的な自宅の電気代は1kWhあたり、25円~30円程度ですので、イオン充電は1kWhあたり14円という計算になるので、とっても安い。距離数で言えば、おおよそ65km分チャージされていました。

イオン EVステーション エレクトリックライフ

電気代高騰。リーフで電気を汲みにくる!

こうなると、自宅の電気料金から10円以上も安くなるという事から、毎朝電気を汲みに来る人も現れます。充電スタンドで会ったとある高齢の方は、毎朝イオンにコーヒーを飲みに来るのが日課になっているようですが、そのついでに80%程度まで充電させて自宅に戻り、放電しているそうです。電気代が高騰している中、このような工夫をしているようです。

イオン EVステーション エレクトリックライフ

50kW級の充電スタンドと言っても、いつも50kW出るわけではなく、これより低い電力供給になります。電力の供給は、電池の残量が少なくなればなるほど、一度に送り込む電力量も減っていきます。特にリチウムイオンバッテリは残りの20~10%分を充電するときにはその充電スピードが相当遅くなるため、電費として考えると割高になるので、さっきの方も80%でやめておくという賢い使い方をしてるんです。

実質値上げになったイオン

これは、店舗ごとに違うのだろうと思いますが、少なくとも私たちが使っているイオンは実質値上げになっています。これは以前の割安だったころの急速充電の電圧と電流値です。はじまってすぐで、バッテリ残量は19%ある状態で充電を開始すると、363V、121Aの出力がありますので、電力は43.9kWの出力があります。50kW級の出力としてはまあまあのスピード。

イオン EVステーション エレクトリックライフ

ところがここ最近、同じイオンの充電スポットに行って充電していても、全然スピードが上がっていかない。電力を使っている量が多い時間はEV用の充電器の電流をある程度制限しているのかもしれない!と思い、朝、昼、晩といろいろな時間帯で試してみましたが、どうやらどの時間でもほぼ同じ電力量しか充電できません。

今までは15分間、150円で10kWh程度充電できていたのが、いつやっても6.5kWh程度となってしまっています。これだと電気代として、1kWhあたり、23円と自宅充電と変わらなくなってきてしまいました。自宅と比べてよいのが、6.5kWhという電力量を15分でチャージすることはできないため、素早く沢山の電力を入れたい時などにはいいですが、価格的なメリットも欲しいところ。この電力量だと、距離としては40km分くらい。

イオン EVステーション エレクトリックライフ

自宅充電している人なら自宅の電気料金をしっかり把握していることと思いますが、現在最安の電気料金は「電化上手」というオール電化のプランの深夜電力を利用するもので、1kWhあたり、12.58円。現在のオール電化プランで、17.78円(関東)であるため、電気代だけ見れば自宅の方が安いという事になってます。

それでも安いイオン充電!

ただ、これでも充電カードを使った充電よりは全然安いというのが日本の充電インフラの現状です。例えば充電カードのZESP3のプレミアム40というプランで充電しても急速充電器275円/10分です。30分充電で比較すると、ZESP3プレミアムで825円、WAON支払いなら300円(15分×2)。出力が15分で6.5kWh分と仮定すると、充電カードの最安プランだとしても、1kWhあたり63.4円と鬼のように高い!これと比較すると公共の充電設備としては、イオンのWAON支払いでの充電はとても安いわけです。

電気料金はこれからも上がる!

すでに今から心配されている今年の2022~2023年にかけての冬季の電気量。昨年もそうでしたが、今年もこの電力ひっ迫の問題は更に大きな問題。いろいろなモノの値段が上がる中、エネルギーの価格があがってくると、いよいよ人々の暮らしもきつくなってきますよね~。

 

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EV導入を、車両だけでなく自宅環境の整備なども併せて、強く推進していきたい思います。

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