新年早々やられた愛車「Model3」
2021年10月の終わりに納車された愛車テスラモデル３。2024年10月には初めての車検を迎えますが、2024年7月末までの、2年と9ヶ月で、53,334km乗りました。ガソリン車と電気自動車（EV）を保有していますが、遠方に旅行などに行く時は運転の楽さと、ながら充電の有効的な時間利用を考えると、どうしてもテスラを選んでしまうため、普通より結構乗ってしまいます。
・・・それだけじゃなくて、あまりドライブだけが目的の外出とか好きじゃなかったんですが（無駄に走っている気がして・・・）Spotifyで音楽聴きながら美しい景色の中を走る楽しみまで知りました。テスラありがとう！
と、そんな愛車が2024年明けたばかりの新年早々壊されてしまったという話しです。全く恐ろしい話でした。
2024新年早々の犯行
2024年1月1日と言えば、16時ごろ能登半島地震が発生し、新年早々日本中が悲しみと不安に包まれた日です。私は家族と年越しで出掛けており、長野県で地震を体験しました。道を歩いていてもグラグラと揺れる恐ろしい体験でした。
翌日、うちの自宅に届け物をしてくれた親族から連絡が入りました「車が壊されているよ」と。写真を送ってもらうと、ミラーが壊されていました。
帰宅中、隣人宅に電話をして事情を話し、何か変わったことはなかったかと尋ねると、「そういえば昨日テスラの警報が１分くらい鳴って消えたよ。夜の10時くらいだったかな〜。」と。
帰宅中の車中で、自宅に設置しておいたクラウド型のカメラ映像で、言われた時間あたりを調べると、しっかりと犯人と犯行現場が写っていました・・・・。帰宅途中のニュースではJALが海上自衛隊の航空機と接触する事故があり、2024年、日本社会も私個人もすごい幕開けとなっているなと・・・。
虫の知らせがあったので防犯カメラを増設していた
近頃、周辺地域で侵入盗難が多発している事もあり、自宅には複数台カメラを設置してあり、テスラのセントリーモードは自宅でも監視をONにしてありました。しかし、近隣で盗難が相次いでいたこともあり、なぜか嫌な予感がしていたので、年越しで出かける際にもう一台の車の中にもモバイルバッテリに繋いだ防犯カメラをセットしておきました。車内からの撮影であれば、有事の際に自宅設置のカメラよりも犯人の顔がより鮮明になるとおもったのです。
複数台のカメラ映像に犯行の様子が写っており、子供の頭くらいの大きな石をぶつけて壊したようです。犯行時間は21時20分ごろ。
以下の防犯カメラ映像はいくつかあるカメラの一部分を切り取ったものです。（まだ完全に決着がついていないため、捜査に影響のない程度の情報になっています）
※以下映像１２秒後に画面左端から駐車場に侵入する犯人のシルエットが映り、その後破壊音と発砲音が鳴ります。
これだけで終わっていなかった
1月2日夜に帰宅後、車両に近づくと私に反応したセントリーモードが発動されました。これを見て「よしセントリーにも写っているな」と思い、まずは警察を呼んで、その間にUSBメモリからセントリー映像を探しておくことに。防犯カメラ映像もバッチリ写っていたので、セントリーならさらに顔がはっきり写っているはずだと思いました。
ところが、セントリー映像が元旦の朝、犬の散歩で通った近所の人の映像の次は、自宅に戻ってテスラに駆け寄る間抜けな私の映像しか写っていません！！なぜ！！！！！
その日の夜、一通りの鑑識と調査を終えてあちこち写真を撮って警察は帰っていきました。しかし翌朝これだけでは終わっていないことが判明しました。
防犯カメラ映像に、運転席側のフロントタイヤ部分にしゃがみ込んで何かしている映像が写っていたのが、気になり見にいくと何か茶色い液体が入った袋が詰め込まれていました・・・
なんのことかわからずにいると、丁度そこに保険屋さんが到着。これを見るなり「これ油じゃないかな？」と。
意味がわからなかったのですが、どうやら走り出すとこの袋が破れて油がブレーキパッドの間に入りブレーキが効かなくなるとのこと・・・・・
こっちの方が恐ろしい・・・・。
警察の鑑識の結果、家庭から出た天ぷら油の廃油のようでした・・・自宅から持ってきたのでしょうか。
普段ワンペダルモードで走行しているので、ブレーキペダルを使うことは殆どありませんが、急ブレーキが必要になった場合などはもちろんブレーキパットを使います・・・。
ミラーを壊されていたので走行しませんでしたが、万が一車を走らせてしまったらと思うと恐ろしい。
セントリーモードが発動しませんでした！
防犯カメラには、犯人は4分くらいの間になん度も敷地内に侵入していますが、よく見ると、セントリーが発動したときのヘッドライト点滅がありません。なぜ？？？？石をぶつけられた後、警報が鳴りましたがそれも１分ほどで消えてしまっているため、近所の人たちは誤動作か何かと思ったようです。
テスラのサポートに問い合わせて色々聞いてみました。当日のテスラの状態を調べてもらうと、セントリーモードでの監視状態にはなっていたようですが、車両に触れるほど接近しているのにセントリーモードが起動しませんでした。
起動しなかったことをテスラサポートの人と分析してみると、テスラのセントリーモードは人感センサではなくカメラ映像での判定になるので、暗闇で黒いダウンを着て厚着をしている人が近づいてきても反応しなかったのではないかとのこと・・・。それは困るよ。
カーポートにはセンサーライトが付いていたのですが、映像では人が入ってきてもセンサーライトが光ってくれませんでした。これは今年1月1日の昼間にセンサーライトの太陽光パネルに十分な日光が当たっておらず、電池が充電されていなかったようです。これを機に太陽光パネル方式をやめて、常に通電しているライトに変更しました。
セントリーモード過信は注意！
このようにセントリーモードを過信していたわけではないですが、完璧ではないということ。やはり今の時代防犯カメラは必須です。なんか2021年モデルだと、MCUも早くも遅くなっている気がして、セントリーの反応がなんか遅い気もします。
安いカメラでも十分役立ちました！
私が設置したのがATOM CAMという5000円程度のカメラですが、こいつが非常に秀逸。人体感知し、その映像を無料でクラウド保存してくれます。安いのでたくさん設置できるのでおすすめです。カメラをやられてもクラウドに映像が残ります。
事件のその後
普段走行時に記録しているドライブレコーダーの映像と、自宅や近隣の防犯カメラ映像により、1月3日には犯人の目星がつき、事件からおよそ1ヶ月半くらい後、犯人は検挙、書類送検されました。まだ全てが終わったわけではないのと警察の指示により出せない情報が多くありますが、事件も間も無く終結することから、注意喚起となればと思い出せる情報だけ出しました。
テスラの修理費用
ちなみに今回写真を見てかわるように、助手席側のウインドウフレームとミラー本体、窓ガラスへの傷がありましたが、ボディなどには石が飛ばなかったようで、20万円ほどの修理費用でした。車が移動できないので、モバイルサービスで窓ガラスの全交換からミラー交換まで行ってもらいました。
昨年、長野で駐車中のテスラが傷つけられたというニュースがテレビやネットなどで話題になり、最近起訴され有罪になったようですが、どんなものでも人のものを傷つけたり、壊したりは当たり前だけどダメでしょう。
テスラ乗りの皆さん、お気をつけて！
