モデル3に乗って誰もが思うフランクの自動化
テスラ車はEVですからエンジンが無いため、その飽きスペースを有効活用しようという事でトランクの他に「フランク」と呼ばれるボンネットを開けて物が入れられる収納が用意されています。
テスラのモデルSやモデルXは、これが自動で開閉できるのですが、大衆車セグメントとして発売されたモデル3やモデルYについては、これらの機能を省いて価格を抑えています。とはいっても日本では1年でずいぶん値上げされたため、全然大衆車セグメントとは言えなくなってきましたが・・・。
モデル3を購入した人ならだれでも思っただろうこのフランクの自動化「オートフランク(パワーフランク)」。YouTubeなどにもアリエクスプレス(アリエク)などで自分で購入して改造する方法が公開されていて、自分でもできるし、業者にお願いしてオートフランク化もできます。
私も迷いましたが、結果的には思いとどまりました。ずっとテスラが欲しかった私はテスラの事は調べつくしてあります。サンフランシスコのHQまで見に行くファンとして、モデル3がどんな車か知ってます。
そう、それは、不具合が多そう・・・。という事です。
テスラに相談してみた!
アリエクでよさそうなオートフランクをつけてあったため、ネットでも調べてこれなら自分でつけられるなと思ったのですが、今後故障やリコールが多そうなModel3です。念のためテスラ側に聞いてみました。聞いたらどうせ「だめ」って言われるでしょうが。
修理や点検がしてもらえず、保証もされない
まず、1年点検などの点検ですが、入庫が出来なくなります。知らないで入庫予約してやってもらおうとしてもその場で返されます。実際にそうなった人がいて、こうなると予約取り直しです。「すべて原状回復してから点検に出してください」との事です。
一旦取り外ずして原状回復すれば点検はしてくれるそうです。
これは点検に限らず修理などで、入庫した場合に一通り点検などを行う場合にはすべてそうなります。
また、インフォテイメントシステムの指示からのコントロールであるため、それらに関連する機器に不具合が出た場合、有償対応になるようです。つまり保証が効かなくなります。
またソフトウェアのアップデートで修正可能なリコールなどは良いですが、ハードウェア部分の場合、フランク周辺に係る部品が殆ど交換できなくなるようです。
モバイルサービスの人にも聞いてみた!
先日「テスラのミラーからなんか飛び出した!」というトラブルがあった時にモバイルサービスの人にもオートフランクについて、聞いてみたのですが、やっぱりあんまりお勧めされませんでした。「テスラを研究している業者にお願いするならまだしも、意外と公開されていない情報が沢山あって、普通の自動車感覚でいじると結構性能が落ちますよ」と。
例えば、タイヤもロードノイズ吸収のためのスポンジ入りだったりするので、同じサイズのタイヤにしたとたんにロードノイズが酷くなったりなどもあったようです。
それでもアプリ押したら開いてほしい!
それでもフランクを開けるときに自動で開いてほしいという方に朗報です。もっと簡単にフランクのロッドを変更するだけで、とりあえず開けるときだけ自動で開いてくれるというものがあります。これなら点検時の付け替えも楽ですし、電気系に接続しないため、保証が受けられないという事もなくなります。
ただし、自動化されるのは開くときで、閉めるときは手動になります。価格も2,000円程度と安かったのですが、商品にバラツキがあるのか、私が購入したものはなんかちょっと固くなっていて、閉めるときに力が要ります。
結局ロッドもとって標準に戻しました・・・
フランクは普段あんまり使わないものを入れているため、開けることも殆どなく、たまに開けた時にすごいスピードで跳ね上がってしまうのと、閉めるときに力を入れるため、アルミのボンネットが変形しそうなので、結局純正のものに戻しました。
オートフランクはとても便利ですが、そもそも最先端をいくテスラ車だけにチャレンジングな仕様も多いため、故障や不具合、リコールなんかも今後懸念されます。自分で取り付け取り外しができるなら、テスラサービスを受ける際に「しれっ」と出してしまえばわからないかもしれないので、自分でできない人、車いじりが不得意な人はあまり手を出さない方が良いかも。
まあ、ただ、テスラ車乗るならある程度覚悟も必要で、保証なんて気にしてたら乗れないというのもあるかもしれませんね。