金曜日 , 5月 27 2022

高速道路の充電スタンドって本当に重要?

必ず議論に上がる高速道路の充電スタンド事情

電気自動車(EV)の問題点を語りだすと、真っ先に出てくるのが「まだまだ日本は充電インフラが整っていない」という言葉。確かに大きなサービスエリアでも1か所しか充電スタンドが無い場所も多くあります。ここだけを見てしまうと、今後のインフラが心配になる人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

そもそも高速道路の急速充電器ってそんなに利用するでしょうか?

Highway Charging ELECTRICLIFE エレクトリックライフ
赤城高原SA(下り)に設置されているEV急速充電器

日本での電気自動車の販売台数は、全自動車販売数でも1~2%程度です。街中を見渡すと、日産ディーラーでは全国2,000ヶ所以上に急速充電器が設置されていて、イオンモール、コンビニ、道の駅などまで入れるとかなりの数設置されています。

全国の充電スタンド情報「GoGo EV」などを見ていただければわかりますが、おそらくお住いの地域周辺を表示させても、かなりの数、網羅されています。そして戸建ての人は自宅外で充電することなど殆どありませんので、日常使いにおいては、更に必要ないという事になります。

高速道路のガソリンスタンドってそんなに使う?

これから電気自動車に乗り換えを考えている人にとっても、この辺りを指摘されて心配している人がいますが、では現在ガソリン車に乗っていて、高速道路のサービスエリアに設置されたガソリンスタンドで年間何回ガソリンを入れるでしょうか?

高速道路のガソリンスタンドは割高であるため、極力使いたくないというのが心情で、高速に乗る前、または降りてからの給油を心がけていませんでしたか?一般的な乗用車利用の場合、よほどの緊急性や相当長距離を移動する場合を除いては、ほぼ利用することが無いと言ってもよいのではないでしょうか。

電気自動車も一緒で、一般道に入れば、急速充電スポットは意外とあちこちにあります。問題があるとすれば、そのスペック。場所によっては普通充電程度のスピードしか出ない設備もあるため、30分間で充電できる走行距離が短かったりするという事です。

充電スタンドの情報はリアルタイムで見れる

日本に普及している「CHAdeMO(チャデモ)」規格の充電スタンドの多くは、1回のチャージで30分となっています。ガソリンスタンドでの給油なら5分程度で終わるので、人気のガソリンスタンドでもない限り混雑状況など気にせずに立ち寄れますが、EVの場合は待たされたら大変です。そのため充電スポットの空き状況は何時でもスマホで見ることがで、そのスポットの充電スピードも分かります。

充電スポット情報 エレクトリックライフ

日産リーフの場合、Nissan Connectに登録しておくことで、運転中にハンズフリーで日産のオペレーターに接続して会話することもできます。

  • ユーザー:「近くの空いている44kW級の急速充電スポットを探しているのですが!」
  • 日産:「そこから2kmほどの所の〇〇充電スポットが近くで空いてます。」
  • ユーザー:「ではそこに行きたいです。」

これで、センター側でナビにセットしてくれるため、そのまま充電スポットへ迷う事なく行くことができます。

ETCでの再入場は今後重要

このように一般道には日産ディーラーを中心に既にかなりの数の充電スポットが用意されているため、高速道路を使う場合の充電をサポートするために、スマートインターチェンジ(SIC)や一般インターチェンジでのETCを利用した同一方向への再入場は今後重要になってきます。

高崎玉村IC エレクトリックライフ
群馬県の高崎玉村SICにはCHAdeMOとスーパーチャージャーがある

すでに「道の駅」と絡めた全国23ヶ所での実証実験が行われているため、今後は一般のICにも拡大することで、EVの充電のために一旦ICを降りて、最も近い充電スタンドで充電後再入場できると長距離を移動する際、更に利便性が高まるでしょう。

>>ETC一時退出・再進入の実証実験

自宅充電はきちんと整えたい

しかし、自宅充電があれば、遠出しない限りこの機能も利用しないということになります。自宅充電は、帰宅後、もう出かけないと思ったら壁についている充電スタンドからケーブルを引っ張ってきて差し込むだけです。あとはタイマーで充電が始まりますが、充電する時間は電気をあまり使わない深夜時間で行います(オフピークでの電力利用)。これによりオール電化であれば安い時間の電気を利用できます。

簡易充電コンセント エレクトリックライフ
当サイトでは再三注意していますが、このようなコンセントを毎回使っていてはとても不便です。

上の写真の200Vのコンセントは毎回ケーブルを準備してコンセントに差し込み、EV側にも差し込みます。使い終わったらまた両方を外して、袋に入れてしまうという作業を毎回行うことになります。これを毎回行っていては大変です。

ほぼ毎日行うような事は、しっかり整備しておかないと、「不便」「大変」という思いにつながっていきます。これらが揃ってこその便利なEVライフという事になります。

集合住宅は整備が進むも・・・

集合住宅の駐車場にも充電スタンドを設置するところが増えていますが、これは近くに充電スタンドが出来たのと変わらず、自分専用というわけではないため、タイミングによっては順番待ちや予約などが必要になります。

充電スタンド マンション エレクトリックライフ

海外などでは既にすべての駐車場に普通充電設備が設置されたマンションもあるようですが、このようになって初めて便利と言えるでしょう。

給油と充電は全く別物

いずれにせよ、ガソリンを給油するという事と電気自動車に電気を充電するという事は同じエネルギーの補給だとしても、全く異なる方法で行うため、別物であるという事を理解することが重要です。ガソリンスタンドの代わりのように充電スタンドを整備していったとしてもそれはあまり意味がありません。

自宅充電を軸に、目的地充電(デスティネーションチャージング)やその途中での充電をどのようにサポートしてほしいかは、実際に乗っているユーザーに補助金を受けた場合の報告条件として情報収集を行う事で、今後効果的な充電設備の設置につなげていってほしいものです。

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