火曜日 , 6月 28 2022

TOYOTAシェアでbZ4Xに試乗!トヨタのEVは?

TOYOTA初の乗用車BEVに試乗!

TOYOTAが乗用車クラスとして初めて市場に投入した100%電気自動車BEV(Battery Electric Vehicle)「bZ4X」に乗ってきました!ここまでHV(ハイブリッド車)で電動化を牽引してきたトヨタですが、100%電気については消極的だ、やる気ないのではないかなどいろいろ言われてます。

そんな中、発表されたbZ4Xでしたが、スバルとの共同開発の割に他社のSUVクラスのEVと比べて性能が低いだの、特徴的なものは無いだのと前評判はあんまりよくありませんでした。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

しかし、乗ってみなければ分かりませんので、乗りに来ました。bZ4X。試乗をお願いしたのではなくて、TOYOTAシェアというカーシェアサービスを利用して予約しました。bZ4Xは、そもそも販売しておらず、このカーシェアかリースという形でしか利用できない状況です。

スマートなトヨタシェア

トヨタシェアはとってもスマート。アプリをダウンロードして、まずはユーザー登録をしますが、免許証は写真を撮影してアップロード。本人の写真もその場でアップロードします。数十分から数時間の審査後にアカウントが有効になり利用可能になります(※数日かかる場合もあるようです)。車両はおおまかなサイズ(コンパクト、スタンダード、ミドル)ブランド(トヨタ・ダイハツ)性能(2WD/4WD)などの選択をするだけで、具体的に車種が選択できません。bZ4Xについては、アプリ画面の下にバナーが表示されていて、公式サイトに移動してbZ4Xの配備店を調べてから店舗を選びました。

トヨタシェア カーシェアサービス ELECTRICLIFE TOYOTA SHARE エレクトリックライフ

時間までに、指定したトヨタに行くと車両がすでに用意されていて、時間になればアプリから鍵を開錠して乗車できます。出先でも施錠と開錠はこのアプリで行います。トヨタディーラーなどにおいてある場合にはディーラーの方が親切に使い方などを教えてくれます。これだけ簡単だと、今後は勝手に乗っていくという感覚なんですね。これがTOYOTAが進めているMaasの1つなんでしょうか。

さあ、正直TOYOTAが周りから言われて無理やり出した感が否めないbZ4Xに試乗してみます。タイヤハウス周りを黒くしてタイヤが大きく見えるデザインにしているところは最近のSUVの流行りでしょうか。RAV4を更にシャープにしたTOYOTA車というイメージがしっかりしますね。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

乗り込んで最初に感じるのは、ドライバーが「操縦する」という感覚を受ける計器類に囲まれたコックピットです。ハンドルがあるから当たり前ですが、それ以上に操作ボタンが沢山あるイメージです。そして、スピードメーターが目線位置に合わせるかのように高く、前に飛び出しているのが従来と全く違うデザインです。これ、特徴的なデザインですが、前方視界を結構妨げています。背が低い人なら更に感じるのではないでしょうか。

更に中央には12.3インチの大型の液晶パネルがあり、こちらは従来のトヨタ車の中でもかなりインパクトがあるサイズです。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

この12.3インチのモニタ搭載のインフォテイメントシステムではナビやBluetoothオーディオの再生の他、Apple CarPlay とAndroid Autoに対応し、アプリケーションでのエンターテイメントが楽しめます。音声認識では「Hey,トヨタ!」と声をかけ、エアコンの温度調整や窓を開けるなど、運転中に手動で行っていた車の操作を音声で行う事が可能になります。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

そしてシフトレバーは全く新しい操作方法になり、円形のレバー(ダイヤル式シフトというらしい)を下に押しながら回転させることで、ドライブとリバースなどを切り替えます。この方式ならシフトの入れ間違いは従来のモノよりも起こりにくいとは感じました。N(ニュートラル)にする場合は真ん中を押し、パーキングに入れる場合は円形レバーの前方に配置された「P」ボタンを押します。

シフト周りには、ドライブモードの変更や、eAxle(イーアクスル)モードへの切り替え、ホールドボタンなどが配置されています。eAxleは、EVならではの回生ブレーキにより、アクセルを離すことでブレーキを踏んだような減速になり、完全停止の時のみブレーキを踏む運転方法になるものです。

ドライブモードFWDは2段階

今回試乗している2WDのドライブモードは航続距離を向上させるECOモードとNORMALモード。これに雪道などの滑りやすい路面での走りを良くするSNOWモードへの切り替えも可能です。4WDの場合はECOとNORMALに2つモードに、SNOWモードの代わりにX-MODEと呼ばれるSNOWモードをさらにこまかく制御するモードが搭載され、雪道に加えて泥道や、更に悪い路面状況での安定した走行を実現しています。

シフトレバー下には携帯電話を非接触充電できるボックスがあります。USBポートがついていて、ここだけUSB TYPE-Aになっています。この部分ですが、日本車っぽいと思うのが、ただのボックスなのに、ボックス内がデコボコといろんな凹凸が出ています。お皿のように滑らかな壁面のトレイにできなかったか・・・。将来ホコリがあちこちにたまりそうです。また、この蓋もいるのでしょうか。携帯だけのために蓋、しかも通知を遮ってしまうので、いらなかったんじゃないでしょうか。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

センターコンソールには大きめの収納がついていて、十分な収納が取れています。もっと広く取れそうな気もしますが、十分ですね。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

という事で、ここまでのコクピット感は、TOYOTAが目指す「モビリティでの移動を楽しむ」という観点からみると、従来の車となんにもかわっていない、ちょっとかっこいいコクピットの車といった感じです。

リアシートはとっても広い!足元も広いし、ドライブシャフトも無いため、ほぼフラットです。この居住性はとてもいいです!USB Type-Cのポートが搭載されていて後ろの人も充電やUSB機器が利用できます。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

更にパノラマムーンルーフを開いておくことで、更に広々とした空間が演出されるため、リアシートに座る人には移動の快適性が従来の車と比較して確保されていると感じます。日差しが強いときは電動サンシェードで閉じておくことも可能です。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

荷室については、あれだけ広いリアシートを確保しつつも十分なトランクルームが確保されていて、リアシートを倒せばロングラゲージモードになって更に奥行き広い使い方が可能です。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

リアの左側面にはJBLのスピーカーが付いています。フロントにもツイーターがついていてクリアな音質を再現しています。右側面には100Vのコンセントが付いています。通常の自動車にもつけられるコンセントですが、それだと電力量が低く、パソコンなど省電力なものしか動作できません。このあたりは、大容量のバッテリを搭載しているEVならでは。自宅と全く同様の電力が供給されていて、この1つのコンセントから1500Wまでの家電品が使えます。電子レンジやトースター、ヘアドライヤーなど、自宅で使っているものは何でも動きます。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

走りの性能はどうか?

bZ4Xは、トヨタとスバルが共同開発を行ってリリースしたEVで、スバルは同じスペックの車を「ソルテラ」として発売しています。まずはスペックです。電動化技術はトヨタが担い、スバルは4輪駆動技術などに力を入れたと言われていますが、今回の2WDの1モーターモデルではあまり関係ないのでしょうか。

車両スペック

  • 駆動方式:2WD
  • バッテリー容量:71.4kWh
  • 一充電航続距離:559㎞(WLTC)
  • 実走行距離 :約405km(EPA)
  • 車両総重量 :2,195kg
  • 0-100 km/h 到達:8.4秒

で、実際乗ってみた感じでいうと、ノーマルモードで走らせた場合、加速感は驚くようなものはないものの、不足感も感じられない加速。日産リーフの方が断然加速感を感じます。FWDモデルの場合、あとはECOモードとSNOWモードという悪路に焦点を置いているため、加速はあまり重視していないようです。SUVですからね、どちらかと言えば悪路をしっかり走ってもらいたいという事でしょう。ただ、それなら4WDという事になりますね。

TOYOTA bZ4X エレクトリックライフ ElECTRICLIFE.JP

TOYOTAとスバルは共同開発した電気自動車専用「e-TNGA」というプラットフォームで薄型大容量バッテリーを床下に敷き詰め、低重心になっています。これはどのEVにも言えることなので、このプラットフォームが走行時に安定しているかどうかという点ですが、最低限の安定性は確保されているも、バンプのある路面では、他のSUVのEVに比べると振動が大きく感じて、かつせっかくEVで静かになったところにロードノイズなんかもそこそこ入ってきている感覚があります。これはe-TNGAプラットフォーム自体を見直さないといけないのかもしれません。

bZ4Xはどうなのか?

乗り終わって思うのが、特に何も新しさを感じなかったというのが正直なところ。しいて言えばダイヤル式シフトと目線の遠くにある見にくい速度メーターでしょうか。これを買うに至るのは、きっとTOYOTA初の乗用車クラスの完全EVとしてTOYOTAファンの方が買うか、このシャープなデザインが気に入ったなどの理由でしょう。航続距離は十分良いのですが、本当にスバルとトヨタで開発していたのか・・・と言いたくなるような見事にいろいろな部分が中途半端でした。

下の動画ではSUVとしてのbZ4Xの良さをモータージャーナリストの藤島知子さんが上手に解説しています。今回オフロードでは乗りませんでしたので、非常に参考になるかと思います。

こうなると、bZ4Xの本命は4WDモデルで、まさにSUVとしてのオフロードの走行性能を重視している人が乗る車になるのでしょうか。

トヨタが販売しない理由がここにあるのか?

トヨタがbZ4Xを販売しない理由がなんとなく推測できてしまうようにも感じてしまうのは私だけではないはず。各社から高いスペックのSUVクラスのEVが市場にリリースされている中、周りからかなり急かされ、ガタガタ言われて止む無く出した感がむき出しになっています。TOYOTA車しか買わないという人もいるでしょうから、bZ4Xを見て、だったらRAV4ハイブリッドにする人も多いはず。とりあえず、リースとカーシェアで乗ってもらって、開発の方向性を見出して、ここからTOYOTAの本気のBEVという事でしょうか。

またトヨタは単にEVと言わずにBEVと言い続けています。この「バッテリ」というエネルギー部分を、水素も開発していることから水素自動車も駆動系は電気になりますので、あえてBEVとしているのでしょう。

おそらくTOYOTA本気のBEVはこの後。LEXUSがBEVを担うのでしょうから、そのためのデータ集めだったという事で。・・・いや、そうであってほしいですが・・・。

電池の生産にはCO2が発生するから電池をあまり載せてない・・・

先ほどの藤島さんの動画の中で、電池の生産にはCO2を大量に発生してしまうからあまり電池をのせていない・・・という言い訳のような発言が関係者の中でありました。電気自動車を作っている人たちがこういう事を言ってほしくないですね。

今、世界中の企業がカーボンニュートラルに向けて真剣にカーボンニュートラルの電池工場を設置して、その回収方法までも提示してEVの販売を行っています。サプライチェーンもすべてカーボンニュートラルを目指して工場を改良しています。これに取り組んでいないと言っているように聞こえてしまう。そもそも、従来の内燃機関車については、CO2排出量を町工場まで終えているかと言えば答えは「ノー」です。従来車両の生産と比較ができない中、自分たちでバッテリ生産についてこれを発言してしまうところで、やっぱりトヨタはBEVやる気ない、となってしまいます。

TOYOTAシェアはとっても良いサービス!

今回一番驚いたのが、TOYOTAシェアのシームレスさです!あれは本当に便利。レンタカーの代わりに、ちょっとした足替わりや電車で出かけた先での足として非常に使えるシステムだと思いました。それが今回の最大の収穫だったかな~。

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電気自動車(EV)は私たちの暮らしを便利にし、新しい移動の楽しみを与えてくれるものです。 将来地球環境にも貢献できるEV導入を、車両だけでなく自宅環境の整備なども併せて、強く推進していきたい思います。

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