テスラモデル3が2022年に入り3度目の値上げ
現在、日本国内で販売されている輸入車の電気自動車(EV)で最も人気車種となっているテスラモデル3が2022年に入り3回目の値上げを4月2日に行いました。
2022年の3月2日に値上げを行い、次に3月15日にも値上げを行いました。そして今回は、スタンダードレンジ(SR)とロングレンジ(LR)に対してそれぞれ30万円の値上げが行われました。パフォーマンスモデルについては価格は据え置きとなりました。
- スタンダードレンジ(RWD)
519万円 → 549万円(+30万円) - ロングレンジ(AWD)
609万円 → 639万円(+30万円) - パフォーマンス(AWD)
749万 価格据え置き
3月1日までSRは479万円でした。たったの1ヶ月で70万円値上がりしています。LRは564万円でしたので、1ヶ月で75万円値上がりとなりました。CEV補助金の受付がスタートした矢先の値上げで、1ヶ月前と比較してしまうと、優位性もほぼなくなってしまいました。
今後も値上げの可能性
当サイトでは何度も取り上げていますが、テスラモデル3は今後も値上げされる可能性が非常に高くなっています。為替相場などでは、今後も円安が予想されているため、その為替差益を埋める意味でも必要な値上げになっており、未だ安定しないサプライチェーンの部品供給やロシア・ウクライナの情勢による資源価格の高騰などに備える動きは需要バランスを見ても値上げの可能性があります。
また、テスラジャパンは今後日本国内でスーパーチャージャーの設置やサポート体制の拡充を行っていかなければなりません。これにも相当なコストがかかってくるわけです。
日本と同じ右ハンドル仕様車であるイギリス市場で現在モデル3の価格がどのようになっているかを見ると、RWDのスタンダードレンジで、£45,990となっていて、これは日本円に直すと740万円程度になっています。ギガベルリンが稼働したことにより、輸送コストなどが少なくなり、イギリス市場では値下げも考えられますが、これと比較してしまうと、まだまだ値上げの余地があるという事になってしまいます。ちなみにイギリス市場では、納期が5ヶ月程度となっていて日本が現在3~4ヶ月となっていることから若干長めになっています。
テスラの本社がある米国市場の価格は、RWDスタンダードレンジで$41,940。4月2日現在の為替レートで520万円程度になっています。
この値上げはテスラに限ったことではなく、輸入車では他のメーカーにも起こりえる事です。日本国内でのEV普及にかなり水を差す状況になっていることは間違いありません。
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