アメリカとスペインのベンチャー企業であるSKYDWELLER AERO社は太陽光でプロペラを回し飛び続ける航空機を開発しています。
航空機といえばエンジンを搭載し燃料を消費しながら地球の大気の中を航行しますが、飛行機を飛ばすためには燃料や人員などのコストがかかります。太陽光エネルギーを利用し、自動操縦により無人で飛行することができれば、将来地球上のデータを取得したり、環境の調査、リアルタイムな天候の観測など利用価値は様々です。
元々はスイスのソーラインパルス(Solar Impulse)という太陽光エネルギーで長距離飛行を実現するためのプロジェクトのテクノロジーを起源としています。2009年に最初のフライトを行って以来、2019年ごろまで太陽光で飛行する航空機の開発を行い、この事業を引き継ぐようにSKYDWELLER AERO社が設立されました。
新しい「空」のプラットフォームとして
地球上の空の活用については、ジェット機などにより、人や物を輸送する手段が私たちの生活の中の空のプラットフォームといえます。それは、目的地から目的地を繋ぐもので、航空会社が関わり毎日たくさんの航空機が地球の大気圏の中を航行しています。
SKYDWELLER AERO社の航空機が、飛行時間が1250時間を超える操縦士が必要だったものを、自動操縦により無人での航行を可能にしたことで、様々な商業用途への展開が可能になっていくでしょう。常にエネルギーをチャージしながらその航続距離も伸ばし、人工知能により利用するエネルギーを最適化しながら航行できる空の新しいプラットフォームとしての技術です。