大幅値下げから1年後のモデル3の価格は?
2021年2月に行われたテスラモデル3の大幅値下げからおよそ1年。2022年3月2日、テスラモデル3が日本市場で更に値上げされました。大幅値下げからここまで、実に6回に渡る値上げとなっていて、今回は以下の様な値上げとなりました。
- スタンダードレンジ(RWD)
479万円→ 494万円(+15万円) - ロングレンジ(AWD)
564万円→ 579万円(+15万円) - パフォーマンス(AWD)
価格据え置き
およそ1年前には、スタンダードレンジが429万円、ロングレンジは499万円であったため、スタンダードレンジは65万円値上げ、ロングレンジは80万円の値上げとなっています。
2022年のモデル3は進化している!
再三の値上げを断行しているテスラですが、輸入車だけに為替の影響や原材料の高騰など様々な要因により価格が上昇してしまっているとも言えます。
しかしながら2021年モデルと比べて進化している部分もあり、その1つ目がMCU(Micro Controller Unit)です。プロセッサが従来のInterl AtomからAMDのRyzenへと進化し、テスラのインフォテイメントシステム(ナビや音楽などのエンターテイメントのコントローラ)を高速化しています。モデル3のマップやアプリについては、現状反応が非常に遅いと感じるときがありますが、最新のチップを搭載したインフォテイメントシステムによって高速化されています。
下の動画はTesla Model Yに搭載されているAMD RyzenとModel3のIntel Atomプロセッサーの動作比較の動画です。
かなり速度が違います。
更にテスラはソフトウェアのアップデートが繰り返され、その機能や使いやすさが改善されている反面、最初はスムーズに動いていたインフォテイメントシステムも、ソフトの機能が追加されればその分重くなってくるのも当然です。
例のリバースランプ、フォグランプも両方光ることに
さて、当サイトのブログでも取り上げたテスラモデル3のリバースランプは左側だけ光り、リアフォグは右だけが光るというデザインについてですが、リアがアシンメトリーなデザインなら分かりますが、そうではないモデル3のデザイン性にはやはり合わなかったという事で、リバースランプもリアフォグも両方光る形に修正されています。
日本発売間近のModel Yに向けて値上げ?
イギリス市場での発売が始まったばかりのテスラモデルYですが、日本と同じ右ハンドル仕様ですから、日本での発売も間近ではないかと予想しています。今回の値上げで、テスラ モデルY の価格もそれなりの価格になってくると思われます。イギリス市場でのモデルYの価格はロングレンジが845万円~となっています。イギリスでのモデル3ロングレンジが769万円なので、その価格差は、76万円。
この価格を日本市場に適応すれば、今回の値上げでモデル3ロングレンジが579万円なので、日本市場でのモデルYの価格は655万円~という価格が予想されます。
ここまで細かく値上げをしてきたところを見ると、やはり最初の大幅値下げは日本市場での普及を念頭に置いたもので、いわば呼び水。実際に購入した人たちからは称賛のコメントが圧倒的に多いため、次につながっていく中で様子を見ながら価格を戻しているという感じも受けます。
納期は12~16週間となっていて、今から注文しても4ヶ月くらい待つことになります。3月からは補助金の受付も開始されることから、今後日本市場で、値上げされたテスラの売れ行きが気になるところです。