日曜日 , 4月 21 2024

ついに日本で販売を開始したBYDの戦略がすごい!

BYDのATTO3が日本市場で販売を開始!

2023年1月31日、以前からのアナウンス通りBYDジャパンが日本市場でコンパクトSUVタイプの電気自動車(EV)「ATTO3」の販売を開始しました。

BYDと言えば、中国の電池メーカーとしてスタートした会社で、日本市場では2015年からEVバスを販売し、そのシェアの7割を占めている企業です。2020年にはトヨタと中国にて「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY」社を設立し、EVの共同研究を行っています。

BYD 日本上陸 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

EVの販売台数で1位のテスラに次ぐ第2位と、EV業界を牽引する企業の1つでもあり、世界70ヶ国以上で販売されていて、今世界的にもシェアを伸ばしています。計画では2023年第一弾としてATTO3をリリースし、中期ごろにコンパクトEV「DOLPHIN(ドルフィン)」、2023年末ごろにセダンタイプの「SEAL(シール)」とこの1年で3車種を次々とリリースしていくとしています。

安全なバッテリーと高い車両性能

BYDは電池メーカーとして、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したブレードバッテリーを採用しています。現在多くのEVに搭載されている三元系のリチウムイオンバッテリと比較して安全性の高いバッテリーであり、1995年の創業以来、様々な分野で使われてきたリチウムイオンバッテリの安全性を追求した成果の1つともなっています。

BYD 日本上陸 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ ブレードバッテリー

リン酸鉄リチウムイオンはエネルギー密度が低いという弱点もありますが、ここがブレードバッテリーと呼ばれる所以で、バッテリを効率よく配置することでセル数を増やし、構造をシンプルにすることで省スペース化と耐久性の向上などにもつなげています。

このブレードバッテリーを搭載し、58.56kWhのバッテリ搭載で公式サイトにてWLTC485kmの航続距離を達成していると発表しています。この数値が正しければ、日産リーフ60kWhのWLTC計測での航続距離が450kmですから、それをしのぐバッテリ性能となります。

サイズ感、重さも日産リーフとかなり近いものがあり、先日値上げした日産リーフと比較しても100万円程度安い440万円~の設定となっていて、V2H対応でもあることから、令和5年度より始まる令和4年度補正予算の補助金も満額の85万円適用になります。さらに、自治体によっては追加の補助金も用意されていることから、300万円台前半で購入可能となってきます。

BYD 日本上陸 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ ブレードバッテリー

充実のインフォテイメントシステム

更にインフォテイメントシステムなども充実しており、テスラを思わせるような12.8インチのセンターディスプレイは、回転式で縦表示も可能で、エンターテイメントも充実しています。更にApple CarplayとAndroid Autoにも対応、携帯電話とのコネクテッドも標準搭載で、コネクテッドサービスについては3年間無料となっています。(その後の価格は未定)

BYD 日本上陸 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

日本人の気質を理解した販売戦略

今回驚かされるのは、日本市場での販売戦略です。BYDは日本のマーケットをよく研究していて、「ディーラーが無いと怖くて買えない」という日本人の不安を解消するために、日本市場参入を発表した当初から2025年までに100ヶ所程度のディーラーを開設するとしていました。

発売開始の1月31日には、ディーラーページもオープンし、その時点で34か所(21都道府県)のディーラーが発表され、開業準備室も含め、開業したディーラーは20ヶ所に及びます。3月末ごろまでには34ヶ所すべてが稼働を始め、順次ディーラー数を増やしていくようです。

発売と同時にディーラーの設置によりサポート体制を重視しているところは、ウェブサイトから注文するテスラとは異なり、従来車と同様に購入できるため日本の商習慣にあったものといえるため、消費者の理解は得やすいものとなります。

キャンペーンにより高い性能をアピール

車両としての性能と安全性について、前評判が非常に高いBYDですが、中国製や韓国製で辛酸をなめてきた人も多いことからこの辺りのイメージの改善も一つのカギとなります。そのためBYDでは、eモビリティ・パートナープログラムなるキャンペーンを実施し、実際に1か月間ATTO3に乗ってもらおうというキャンペーンも実施しています。これこそが、高い安全性と高性能なEV体験への自信といえます。

BYD 日本上陸 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

しかし、自動車の安全性については、様々な安全基準が用意されていて、日本市場で自動車を販売するためには、年々要求が強くなる安全試験をクリアしたものしか販売は許されません。もはや日本の人口を上回る富裕層が居る中国市場で受け入れられている車両の期待は高く、安全基準を満たし、中国でトヨタとEVの共同開発を行っているBYDは、トヨタとBYD双方から新たな発表も用意されいることから、日本で多くのファンを獲得していく可能性は高いでしょう。

関連リンク

About Electric Manager

Check Also

タイ バンコクの渋滞 エレクトリックライフ ELECTRICLIFE

タイ市場2030年までにEV比率30%へ向けた投資が加速

タイ政府は2030年までに自動車生産台数の30%を電気自動車(EV)にするという「30@30」政策を推進していて、世界の国々が2050年のカーボンニュートラルを目指す中、タイ政府も二酸化炭素についてはカーボンニュートラルを2050年までに実現しするとしています。この目標実現に向けBEVの販売が急拡大しています。