話題のテスラサイバートラックが日本中を行脚
すでにアメリカでは納車が開始されているテスラ話題のピックアップトラック「Cybertruck:サイバートラック」が日本上陸を果たし、日本展示ツアーが開催されています。まだ日本国内での発売は未定であるものの、いち早くサイバートラックの現物車両を見ることができるチャンスがやってきました。
日本展示ツアーは東京からスタートし、現在のところ関東エリアから関西エリアでの展示が予定されています。今後公式サイトにて日本展示ツアーの開催場所はアップデートされていくようです。
さいたま新都心にサイバートラックが登場!
2024年3月2日(土)~3日(日)の2日間、さいたま新都心にある「コクーンシティ(CocconCity)」にサイバートラックが展示されましたが、その巨大な姿に多くの買い物客が足を止めて見入っていました。
今回の展示ツアーはあくまで展示されている車両を遠目に見るだけで、扉を開いたり、シートに座ったりなど、実際に触れて体験することはできませんが、一般の人が実車を間近で見れる最初のチャンスという事で、テスラからの案内で知り、一目見ようとここまで来たという人の姿も多く見られました。
とにかく「でかい」サイバートラックのスペック!
実車を見て思うのが、思ったよりも「でかい」というイメージです。イーロンマスク氏らがネットやYouTubeなどで紹介している画像や動画を見ていた印象よりははるかに大きいと感じます。それもそのはず、日本でもよく見かける「GMC Hummer(ハマー)」とその全幅はほぼ同じ2200㎜で、全長はそのハマーより長い5683mmです(ハマーは4978㎜)。
サイバートラックのスペック
- 全幅:2200mm(ミラー格納時)、2,413mm(ミラー展開時)
- 全長:5.683mm 全高:1.790㎜
- 重量:3,104kg 収納:3,423リットル 20インチホイール
日本では1ナンバー?普通免許?
サイバートラックの大きさから、これはもう普通貨物車両になるため1ナンバーの大きさになります。1ナンバーになれば、自動車税は積載量によって変わるため、3ナンバーの車に比べて自動車税は非常に安くなりますが、車検を毎年受けることになります。
また、日本の普通免許では車両総重量が3.5t未満であれば普通免許で運転できます。サイバートラックは車両重量自体は3.1tですが、3,423リットルの収納もあり、装備を色々つけると日本の法律上は、普通免許で運転できなくなる可能性もあります。ただし、2017年3月11日以前に免許を取得した人は5t未満の準中型免許などの免許区分を受けている事もあるため、多くの人は従来の免許のまま運転できるでしょう。
日本の道路事情に合うか?
ただし、この車両の大きさは日本の道路事情において様々な問題を抱えています。6m近い全長、2.2mの幅の駐車場は日本国内ではかなり限られます。V2Lにも対応したサイバートラックは、工具などの電源をとれることから、建築・工事現場などのビジネスシーンでの活用も期待されますが、ハイエースよりも一回り大きくなる車体は日本の道路事情では、広い道路が整備された限られたエリアでの利用となるかもしれません。
こう考えると、日本で普及するというよりは、一部の富裕層やサイバートラックを活用した新しいサービスを提供するビジネスに限定されることでしょう。
右ハンドルモデルは出るか?
昨年日本に上陸した新しいModel S、Model Xからは右ハンドル仕様がなくなり、左ハンドルに一本化されました。便利なはずのテスラ車が、間抜けなマジックハンドを使って駐車券をとって、駐車料金の支払いは車から降りて行う羽目になっています。
ビジネスシーンで利用するなら右ハンドル仕様をリリースして日本の道路事情に少しでもフィットするようにしてほしいと思いますが、Model SやModel Xよりも少ない生産数が予想されるサイバートラックも、やはり左ハンドル仕様だけになりそうな予感です。
さいたま新都心に新しいテスラストアオープン!
今回のサイバートラック展示会場の1つに埼玉県のさいたま新都心にある「コクーンシティ」が選ばれたのは、今後この場所にテスラ車の展示、試乗、納車などが行われるテスラストアがオープンされるという事があるようです。すでにストアオープンに向けた準備が進められていて、今回サイバートラックが展示されたコクーンシティ内の「おもてなしプラザ」に4月19日にストアがオープンするようです。
スーパーチャージャーの設置も進み、徐々にストアも増えてきたテスラ車は日本国内でシェアを伸ばすことに成功するのか、今後日本市場での取り組みに注目です。