木曜日 , 11月 21 2024

フォルクスワーゲン「ID.4」航続距離、電費が向上

フォルクスワーゲン、2022年版ID.4のEPA航続距離を公開、後輪駆動のProモデルは2021年比で20マイル増加

フォルクスワーゲン・オブ・アメリカは、同社の電気SUV「ID.4 Pro」2022年仕様のEPA基準での推定航続距離を公開しました。内装などの細かい変更点もありますが、航続距離で最も大きな伸びを示したのはその後輪駆動バージョンで、前年比で20マイルも伸びています。

「ID.4」は、フォルクスワーゲンの名を冠した初のオール電化クロスオーバーSUVとして2020年に生産を開始し、「大衆のためのEV」として宣伝されたことにより、ヨーロッパ、北米、中国でファンが増えました。

フォルクスワーゲンのEVであるIDシリーズは成長を続けており、納車台数の伸びも2021年には前年比の2倍以上となり、2021年秋に発表された「ID.4」デュアルモーター仕様のEPA航続距離も話題となりました。

米国ではその時点ではまだ「ID.4」のシングルモーターモデルのみが販売されていましたが、その後すぐにProとPro S全輪駆動モデルも発表され、そして今回、2022年版「ID.4」の各モデルのEPA基準での航続距離を、その他の改良点と合わせて公開しました。

Volkswagen ID.4
Volkswagen ID.4

フォルクスワーゲン、2022年版「ID.4」の全モデルでEPA走行距離を拡大

VWは、2022年版のスペックを2021年版と比較し、プレスリリースで紹介しました。
まずは2021年版「ID.4」のスペックはこちらです。

2021 ID.4 Model RWD ID.4
1st Edition
RWD Pro RWD Pro S AWD Pro AWD Pro S
Battery (gross) 82 kWh 82 kWh 82 kWh 82 kWh 82 kWh
EPA est. range 250 miles

(約402㎞)

260 miles

(約418㎞)

250 miles

(約402㎞)

249 miles

(約400㎞)

240 miles

(約386㎞)

EPA est. fuel economy 97 MPGe 99 MPGe 97 MPGe 97 MPGe 93 MPGe
MSRP Price $43,995

(約506万円)

$39,995

(約460万円)

$44,495

(約512万円)

$43,675

(約502万円)

$48,175

(約554万円)

※初回盤ID.4は2021年のみの限定生産です。
※MPGe・・・電気自動車の燃費評価でMPGeは、1ガロンのガソリンと同じエネルギー量を有する燃料(電気とガス)を使用して車両が走行できるマイル数を表します。

こちらが2022年版「ID.4」のスペックです。

2022 ID.4 Model RWD Pro RWD Pro S AWD Pro AWD Pro S
Battery (gross) 82 kWh 82 kWh 82 kWh 82 kWh
EPA est. range 280 miles

(約450㎞)

268 miles

(約431㎞)

251 miles

(約403㎞)

245 miles

(約394㎞)

Range increase
compared to 2021
+20 miles

(約32㎞)

+18 miles

(約29㎞)

+2 miles

(約3㎞)

+5 miles

(約8㎞)

EPA est. (combined)
fuel economy
112 MPGe 106 MPGe 101 MPGe 95 MPGe
Fuel economy
compared to 2021
+13 MPGe +9 MPGe +4 MPGe +2 MPGe
MSRP Price $40,760

(約469万円)

$45,260

(約521万円)

$44,440

(約511万円)

$48,940

(約563万円)

MSRP Price
compared to 2021
+$765

(約9万円)

+$765

(約9万円)

+$765

(約9万円)

+$765

(約9万円)

Volkswagen ID.4
Volkswagen ID.4

フォルクスワーゲンは、2022年版「ID.4」について、航続距離と燃費の向上に加え、DC急速充電の速度も向上し、125kWから135kWに増加したとしています。

「ID.4」クロスオーバーの2022年版モデルはすべて、後日OTAアップデートで利用可能になるプラグ&チャージ機能も搭載されます。これにより、ドライバーはより簡単にプラグイン充電ができるようになり、充電カードの必要性が軽減されます。

 

2022版「 ID.4」には、30分間の充電が3年間無制限で行える特典がついているので、対象となるエリアでは大変便利に利用できそうです。

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