金曜日 , 6月 19 2026

電力市場価格 – JEPXシステムプライス

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システムプライス

円/kWh (税抜)

JEPX(日本卸電力取引所)における電力価格(特に取引量が最も多い「スポット市場」の価格)が決定する仕組みは、「需要(買いたい量)」と「供給(売りたい量)」のバランスによって決まります。この価格決定方式を「ブラインド・シングルプライス・オークション方式」と呼びます。

売り手と買い手の入札

毎日、翌日の電力(30分ごとに区切られた1日48コマ)について、市場参加者がそれぞれ入札を行います。

  • 売り手(発電事業者など): 「1kWhあたり〇円で、△kWh売りたい」と入札します。基本的には、太陽光や原子力など限界費用(追加で発電するコスト)が安い電源から順に安い価格で入札され、LNGや石油火力などコストが高い電源ほど高い価格で入札されます。
  • 買い手(小売電気事業者など): 「1kWhあたり〇円なら、△kWh買いたい」と入札します。顧客に届けるためにどうしても必要な電力には高い価格をつけ、安ければ買いたい電力には低い価格をつけます。

需要曲線と供給曲線の作成

取引所は、誰がいくらで入札したか分からない状態(ブラインド)で、集まったすべての入札情報を並べ替えて2つのグラフ(曲線)を作ります。

  • 供給曲線(売り): 価格の安い順(左から右へ価格が上がる)に並べた階段状の線。
  • 需要曲線(買い): 価格の高い順(左から右へ価格が下がる)に並べた階段状の線。

価格の決定(約定:やくじょう)

この「需要曲線(買い)」と「供給曲線(売り)」が交わった点が、そのコマ(30分間)の市場価格(システムプライス)および取引量となります。

シングルプライス方式の重要なポイント: 交差点で決まった価格よりも「もっと安く売ってもいい」と入札していた売り手や、「もっと高く買ってもいい」と入札していた買い手も、条件が成立した全員がこの「交差点の価格(単一価格)」で取引を行います。これにより、参加者は無理な駆け引きをせず、自身の本当のコストに基づいた正直な入札を行いやすくなります。

価格が変動する主な要因

この交差点は、日々の状況によって大きく動くため、市場価格も時間帯や季節によって激しく変動します。

  • 天候と気温: 猛暑や厳冬でエアコン需要が急増すると、買いたい人が増えて需要曲線が右にずれ、価格が高騰します。
  • 太陽光発電の出力: 晴れた日の昼間は、燃料費がゼロである太陽光発電の「売り」が大量に出るため、供給曲線が大きく右にずれ、価格が「0.01円/kWh(実質0円)」にまで下がることも珍しくありません。
  • 燃料価格や為替: 火力発電の燃料(LNGや石炭など)が高騰すると、売り手全体の入札価格が底上げされるため、市場価格のベースが上昇します。

このように、JEPXの電力価格は経済学の基本である「需要と供給の交差点」によって、透明性高く決定されています。

さらに詳しく知りたい点はございますか?例えば、晴れた日の昼間に価格が急落する「ダックカーブ現象」についてや、市場価格が高騰した際の小売事業者の対策(リスクヘッジ)などについて解説することも可能です。