
世界の電気自動車で最も人気の高いタイプがSUVですが、世界の定番としてテスラのモデルYが、イギリスなどの右ハンドル国でも販売を開始しました。
当初モデルYはヨーロッパにおいて、ベルリンのギガファクトリーで生産したものを販売する予定でしたが、実際はこれまで一部のヨーロッパの国々でのみ、上海ギガファクトリーからの輸入品の販売だけで、イギリスなど右ハンドル市場にはまだ流通していませんでした。
イギリスでは2021年10月から、長距離四輪駆動タイプのモデルYの予約販売が£54,990(日本円で約850万円)で始まっており、今年の前半には納品される予定でいました。
テスラのイギリスアイルランド地域のマーケットリーダーであるTim Findlayは、いよいよイギリス、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドでモデルYの納品が開始されたことを発表しました。
イギリスは長年にわたってテスラの重要なマーケットの一つであり、特に2021年にはイギリスで記録的な販売を達成しました。34,000台以上のモデル3を国内に納入し、売り上げ数No.1となりましたが、その売り上げ数は2位のほぼ3倍に上ります。テスラの新車の登録数は、国内自動車市場全体のおよそ10%を占めており、イギリスにおけるEVマーケットの新しい幕開けとして一つの節目を迎えたことを示しています。今後モデルYは、すでに販売が開始されている他国のマーケットと同様に、イギリスでもモデル3以上の人気となるでしょう。しかしテスラがあと数か月以内でいったいどれだけの車両を納品できるかは、依然としてベルリンギガファクトリーからの配送開始を待たなければわからないようです。
またテスラは今回のイギリスでのモデルYのマーケティング戦略に「オプティマス」(「テスラボット」とも呼ばれる)というヒト型ロボットを利用しており、Elon Musk氏は先日、同社の2022年の最重要課題は車ではなく「オプティマス」の製品開発であるとも述べています。