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テスラが販売中の全車種大幅値下げ!理由は・・・

Model3、ModelY全車種の値下げを実施!

中国市場で昨年10月に値下げを行ったテスラが日本市場でも2022年1月6日、販売中の全車種について値下げを行いました。最後に値上げを行ったのはおよそ半年前の2022年6月で、半年で価格改定が行われました。ロングレンジモデルの価格はおおよそ2022年4月の価格に戻った形となっています。

Tesla Model Y 板橋サービスセンター ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

Model3については最大で79万円の値下げ

まずロングセラーモデルとなっているテスラModel3については、以下の通りの価格改定が行われ、全車種値下げを行いました。

  • スタンダードレンジ(RWD)
    596.4万円 → 536.9万円(-59.5万円)
  • ロングレンジ(AWD)
    709.1万円 → 638.9万円(-70.2万円)
  • パフォーマンス(AWD)
    793.9万円 → 714.9万円(-79万円)

Tesla Model3 値下げ ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

ModelYは最大で82.4万円の値下げ!

2022年6月10日に発売が開始され、その後1週間程度で直ぐに値上げを行ったModelYについては、発売当初の価格がスタンダードレンジが619万円、パフォーマンスが809万円だったため、それよりも安くなった形になります。

  • スタンダードレンジ(RWD)
    643.8万円 → 579.9万円(-63.9万円)
  • パフォーマンス(AWD)
    833.3万円 → 750.9万円(-82.4万円)

Tesla ModelY 値下げ ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

値下げの理由はテスラ車の販売低迷

Model3、ModelY共に納期も2023年の2月~3月とかなり早いデリバリーとなっていて、おそらくテスラの手続きとして最短の納期となっています。日本市場へ納車されているテスラ車は、中国の上海工場で生産されていて、納期はこの工場の生産状況により左右されます。今回日本市場で値下げを行ったと同時に、再度中国市場でもテスラ車の値下げが行われ、2023年1月現在の人民元レートで換算して450万円程度でModel3のスタンダードレンジモデルが購入できるようになっています。

Tesla giga shanghai テスラギガファクトリー 上海 エレクトリックライフ ELECTRICLIFE

日本市場で再三値上げを行ってきた理由に、為替やコロナ禍でのサプライチェーンの乱れ、中国のゼロコロナ政策など様々な要因がありましたが、現状を見てみると、中国市場で販売が低迷し、上海工場には在庫車が溜まり、工場の生産量をかなり落としている状況にあるようです。その為、受注生産となっている日本市場からの注文はいつでも受け入れることができる状態になっています。

日本市場での売れ行きはというと、Model3からModelYへと乗り換える人が一定数居たものの、デリバリーセンターにプールされている車両の状況としては相変わらず廉価モデルModel3の数はModel Yよりも多く並べられているようです。2022年の納車台数は月平均でModel3、ModelYを合わせても500台に満たない程度の納車数となっています。(※日本自動車輸入組合のデータ参照)

在庫車、中古車も在庫は潤沢

更に公式サイトでは、展示や試乗車として使われていた在庫車や中古車も潤沢にある状態です。

Tesla ModelY 値下げ ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

一旦は最新の車に乗ってみたものの、自分に合わずに下取りに出す人なども増え、また外国メーカーが日本市場向けに魅力的な電気自動車を投入し始めた事などもあり、今後更にテスラからの乗り換えも増えていく事が予想されます。

しかしながら、廉価版設定であるはずのModel3、ModelYは日本市場では高級車の価格帯に突入しているため、同価格帯の日本車と比べてしまうと数々の部分で不満が噴出しているのも事実です。

実際にはそれを超えた新しいモビリティとしての体験がマイナス部分をかき消すほどにあるわけですが、従来の車の用途から抜け出せないとその光る部分を見つけることはなかなかできないでしょう。

テスラは良く理解して買わないと2ヶ月で売ることに

中国市場の追加値下げを見ていると、日本市場でも同様に追加値下げを行わないと販売台数が伸びない可能性もあり、今度は値下げの様子に注視しながら、買い時を見定める必要もあるかもしれません。

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