SUVとセダンの2種類を販売中
Xpeng(シャオペン:小鵬汽車)は中国の電気自動車スタートアップで2014年創業の企業です。
2018年から量産モデルXpeng G3 SUVを発売し、2019年から納車を開始しています。G3の航続距離はNEDCモードで520㎞となっていて、実用使いに最も近いEPAモードに換算しておよそ370kmとかなり実用的な航続距離を達成しています。すでにG3はモデルチェンジも発表しているため、今後も中国市場で人気を集めるSUVとなっていくでしょう。
2020年には2番目のモデルとなるXpen P7を発売しました。このP7は、さらに多くのバッテリーを搭載し、スタンダードレンジ、ロングレンジの他にスーパーロングレンジという長距離をカバーできるグレードを用意していて、その航続距離はNEDCモードで706㎞、EPAモード換算でも620kmと他の電気自動車と比較しても驚異的な数値を実現しています。
Xpengはニューヨーク証券取引所に上場しており、米国でも知名度が高い自動車メーカーです。
このXPengが2021年度7月期の新車販売台数を発表しました。
前年同月比228%増という大幅な成長
2021年7月期のXpengの新車販売台数は8,040台と昨年同月比228%という大幅な増加を達成しました。特に2020年に発売を開始した2車種目のセダンP7が好調で、6,054台の出荷を達成しています。
Xpenは2021年に入り合計38,778台の出荷を達成していて、前年比でここまで388%増を達成しています。
この数値がいかに驚異的かというと、2020年で販売開始から10周年を迎えた日産の電気自動車「リーフ」を大きく上回っています。
「リーフ」はこの10年間のグローバルの販売累計が50万台に達したと発表しています。
国内の販売台数では、2020年の1年間で11,286台、2021年7月期で1,095台となっていて、実績もあり、より幅広い認知度をもつ、日本の誇るEVですが、Xpenはその8倍近い売り上げを達成しています。
さらに成長する中国EV市場
中国政府系の3大自動車メーカー、BYD(比亜迪)、GWM(長城汽車)、GEELY(吉利汽車)をはじめ、BAIC(北京汽車)、GAC(広州汽車)、SAIC(上海汽車)、CHANGAN(重慶長安汽車)など、多くの自動車需要をかかえている中国の大手自動車メーカーはこぞって中華系有力IT企業であるバイドゥやテンセント、ファーウェイ、ホンハイ、アリババなどと合弁会社設立や技術提携などを行い、まさに中国一丸となって国内から海外EV市場への進出を始めています。
これに加えて中国のEVスタートアップであるNIO(上海蔚来汽車)、今回のXpeng(小鵬汽車)、LiAuto(理想汽車)、WM moter(威馬)、Aiways(愛馳汽車)などは斬新で高機能なEVの販売計画を次々と打ち出しています。
日本法人を設立したメーカーもあり、今後日本勢は苦しい戦いを強いられる可能性があります。