火曜日 , 9月 27 2022

常設の体験センター稼働でシェア獲得を狙うヒョンデ

ついに常設のエクスペリエンスセンター稼働!

2022年2月に日本再上陸を果たした韓国の自動車メーカーヒョンデジャパンは、神奈川県横浜市に同社が日本国内で展開するクリーンモビリティを体験できる施設としてエクスペリエンスセンターの稼働を7月30日より開始しました。大きく横長のガレージのような作りの体験施設では、試乗はもちろんのこと、購入の相談やHyundaiがクリーンモビリティに採用している様々なテクノロジーの体験もできる設備になっています。

Hyundai Yokohama Center ヒョンデ エケクトリックライフ Electriclife.jp

ここでは、納車イベントも行われていて、購入者は託送サービスも受けられますが、ここで納車を受けることで納車セレモニーなどを受けることができます。日本でのヒョンデサポートの中枢にもなっている場所になります。

納車が開始されたIONIQ5その後

いよいよ日本市場でも公道でみかけるようになってきたIONIQ5。訪問した8月上旬の日にも納車セレモニーが行われていてエクスペリエンスセンターから次々と新車が出庫されていました。ヒョンデスタッフによれば、やはり日本で未だ知名度が低いものの電気自動車を探し出すと見つかる車として徐々に認知されるようになってきているといいます。最も人気のグレードである「ラウンジ」クラスは在庫車が出るとすぐになくなってしまうといいます。

Hyundai Yokohama Center ヒョンデ エケクトリックライフ Electriclife.jp

ヒョンデIONIQ5は日本市場や日本人の気質などをものすごくよく研究してあるため、日本人にとって使いやすい仕様になっています。その最も象徴的なところが外国車には珍しい右ウインカーです。日本人が外国車に乗って真っ先に違和感を覚える部分で、通常は左ハンドルをそのまま右ハンドルにもってくるだけのところを、ウインカーを右レバーで操作するように、完全な日本仕様に合わせるため、日本車からの乗り換えも全く違和感がありません。

Hyundai Yokohama Center ヒョンデ エケクトリックライフ Electriclife.jp

ナビや日本語の音声入力などもスムーズで、ゼンリンの地図データを利用した見やすい日本語表示の地図はApple CarplayやAndroid Autoなどとは別次元の見易さになっています。純正ナビよりもGoogle Mapアプリを利用することが多くなっている今、IONIQ5ではルート案内は純正ナビに任せられるというものです。

韓国では当たり前「シートヒーター・クーラー」

シートヒーターは日本でも大衆車セグメントにも採用されるようになってきましたが、シートクーラーについては、一部の高級車などについているか、ハイグレードモデルにオプションとなっていますが、IONIQ5では全グレード標準装備になっています。実は韓国ではシートのヒーターだけでなくクーリングも当たり前になっていて、これがついてないと選ばれないというようなものにもなってきているようです。

IONIQ 5のシートクーラーをつけると吹き出しているというよりは吸い込まれるような感じで、あっという間に体感温度が下がっていくのがわかります。

Hyundai Yokohama Center ヒョンデ エケクトリックライフ Electriclife.jp

その後のサポート体制はどうなったのか?

2022年2月の再上陸の際に、今後提携工場を日本国内に順次増やしていくとしていました。その言葉通り、北海道から九州まで、大都市を中心に協力工場が増えています。直営のサービス拠点は1箇所ですが、まずは協力整備拠点を増やしていくようです。

日本の中小規模の整備工場との提携は好印象

この協力整備拠点は今後も全国に拡張していくということですが、選定する際には、もちろんIONIQ5などHyundaiの車両に対しての知識、電気自動車全般的な知識や経験など問われているようですが、なにより好印象なのがいわゆる街にある地域密着型の中小整備工場とも提携を進めているところは非常に好印象です。

車を安心して運用していくためには、地域の整備工場などの存在は不可欠です。国産メーカーの車などもコンピューター化が進み、多くのセンサーなどが搭載されていて、車両のデータなどは直接メーカーに届き、ディーラー直営の工場などに持ち込まれるケースが多くなってきている中、さらにブラックボックス化が進む電気自動車でも、その内容を理解している相談相手がメーカー以外にあるというのは心強いものです。

Hyundai Yokohama Center ヒョンデ エケクトリックライフ Electriclife.jp

特にそれが、地域の整備工場などであれば、より身近な場所で困った時にはすぐに持ち込めるという安心感があります。より多くのメーカーの電気自動車を扱っている整備工場であれば、更にメーカーが持ち合わせていないような運用の情報を持っている場合もあります。

EV全体の新しいサービス拠点の創出に

いずれにせよ、このようにヒョンデが地域の中小企業と協力関係を進めているというのはとても好印象で、地域の整備工場も国際レベルのEVのメンテナンス力を身につけ、あらゆる電気自動車に対応した整備工場が地域に多数現れてくることを切に願いたいと思います。

EVやクリーンエネルギー車になると部品点数が圧倒的に減るために、整備工場の仕事が減ると言われていますが、EVには今までにない新しい付加価値がたくさんあるわけです。オイル交換がなくなれば、必ずその代わりにサポートするべき事が生まれるはずです。それはエンターテイメント部分かもしれませんし、より豊かな車内での居住性のサポートかもしれません。ガソリンスタンドが担っていたガソリンを入れる以外の部分も地域の整備工場にもとめられてくるかもしれません。

いずれにせよこのヒョンデの取り組みは地域の整備工場に近い将来新しい役割を気づかせ、新しい EVサービス拠点の創出につながる可能性があります。その間にヒョンデも日本でのシェアを大きく伸ばしていくことになりそうです。

関連リンク

 

About Electric Manager

Check Also

eKクロスEV ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

eKクロスEVは軽EVなのに遠出したくなる?

軽EVのパイオニアである三菱自動車が日産との共同開発でリリースした軽EV「eKクロスEV」はどんな車なのか?