世界の最大の風力国「中国」
世界の洋上風力発電量の合計は2011年の段階では3.8GW(ギガワット)ものが、12年後の2023年には、およそ20倍となる72.7GWに増加しました。2014年頃は、ほとんどヨーロッパの国々の取組でしたが、そのころから中国の風力開発が進み、2020年頃にはイギリス、ドイツ、中国がほぼ並び、2021年からは中国が大幅にその数を増やしてきました。
昨年(2023年)の取組だけ見ても、ヨーロッパ全体で洋上風力発電が2.8GW増えたのに対して、中国は6.8GW増加させています。
日本の取組
自然エネルギー財団では、洋上風力開発エリアと送電網を網羅したマップを提供しています。このマップでは現在稼働中の洋上風力や現在開発中のもの、今後洋上風力発電所の設置を予定している場所などを見ることができます。
現在稼働中の洋上風力の多くは日本海側にあり、今後の予定地や促進地域なども日本海側に多く見られます。
日本では、現在4.6GWの風力発電が用意されていて順次建設が進んでいます。2030年までに洋上風力発電で10GWにすることを目標としていて、最終的に2040年までには30GW~45GWにするという計画があります。用地の少ない日本では日本の排他的経済水域(EEZ)を利用した浮体式洋上風力なども必要としています。
関連リンク
- 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)
- Renewable capacity statistics 2024 Report (IRENA)
- 洋上風力発電の動向(自然エネルギー財団)
- 洋上風力発電関連制度(資源エネルギー庁)