日曜日 , 11月 30 2025

オール電化住宅割引が2025年3月末で終了!電気料金更に値上げへ

オール電化(全電化)のための「電化上手」再度の値上げへ

東京電力エナジーパートナー(東電EP)が2000年7月から開始した、季節や時間帯において電気料金を変動させ、ピーク電力を上手に活用するための電力契約「季節別時間帯別電灯(通称:電化上手)」が2025年3月末から電気料金の値上げを行います。

東電EPによれば、オール電化住宅は、化石燃料の利用を極力軽減しクリーンで温室効果ガスの排出を少なくするエコ住宅としてニーズが高まってきたため、電力量増加に伴う負担軽減のため「割引を行ってきた」としていて、値上げではなく適正料金に戻したとしています。

電力料金については、既に一般市民が理解不能になるほど再三値上げを行っていて、2023年4月、2024年4月と2年連続で、送配電線設備利用料金に関する新たな制度「レベニューキャップ」制度により、その負担分を電気料金に反映した形で値上げを行っています。

2023年6月1日にもほぼすべての電力プランで値上げが行われたのもまだ記憶に新しい状態です。

2023年版よくわかる東電値上げ!電力量料金は43%の値上げ。

電化上手の価格はどれくらい上がるのか?

電化上手をご利用中の方は、使用した電気料金に対して5%程度の割引がありました。2025年4月からはこの割引がなくなります。

電化上手明細書 東電EP エレクトリックライフ ELECTRICLIFE

政府の補助金で更にわかりにくくなる

これら値上げの背景には、原発の稼働停止、電力の元となる化石燃料の高騰による燃料費調整など様々な要因があるため、。日本政府は、この電気料金高騰を抑えるために、2024年5月まで延長された「電気・ガス価格激変緩和対策」を終了し、2024年8月~10月使用分までには「酷暑乗り切り緊急支援」として電気代とガス代に対しての補助金を設定しています。

電気料金 電化上手 オール電化 エレクトリックライフ ELECTRICLIFE

電気使用量の減ってくる10月分の補助金については、補助額も減り、低圧は4円/kWhが2.5円/kWhとなります。

2024年10月使用分 電気・ガス料金支援 エレクトリックライフ ELECTRICLIFE

冬の電気料金はどうなるか

2024の秋~冬にかけては平年よりも気温が高く、暖冬傾向とも言われています。冬の寒さの状況によっては、電気の使用量も大きく変わりますが、今のところ10月以降の補助は発表されていないため、高い水準での電気料金も予想されます。

東電などでは、今後もポイントなどを貸与して電気料金を意識した生活による節電などを呼びかけていくのでしょうが、一方で電気料金の値上げは今後も続いていく可能性があります。

電気料金は市民が最も無頓着になっている部分でもあります。大体の支払金額は理解していても、どのような料金体系になっているか説明できる人はとても少ないため、不明瞭な制度を作り、電気料金にその料金を盛り込んでいくようなやり方をされても、それを指摘する人も少ないのでしょう。

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About エレクトリックライフ編集長

電子回路・エネルギーの専門家。太陽光発電、エネルギー貯蔵、電気自動車やソーラーカーの研究を行う。これらの知見を活かし、2050年のカーボンニュートラルに向けた電力の有効活用を研究している。 弱電から強電まで広いエリアを専門として、エネルギー、特に電力の上手な活用を一般に広く広めるための活動も行っています。 保有車両:テスラモデルY2025前期

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