ついに納車が始まったサイバートラック!
テスラが3年ぶりとなる新車「サイバートラック」の納車を開始し、そのデリバリーイベントが11月30日に行われました。
サイバートラックは米国テキサス州オースティンのギガファクトリーで生産され、デリバリーイベントでは12台のサイバートラックが納車されました。
サイバートラックはトラックをも超えた!
テスラがピックアップトラックの常識を覆すモデルとしてついにリリースしたサイバートラックは、奇抜な外観だけでなくその性能の高さに驚かされます。まずそのサイズは全長5,680mm、全幅2,200mm、全高1,790mmで、トヨタが発売しているハイエースのワイドが全長4,840mm、全幅1,880mm、全高2,105mmであるため、それよりも縦にも横にもかなり大きいサイズです。
最上位モデルは3つのモーターを搭載したCYBERBEAST(サイバービースト)で、この加速性能は0‐96km/h(0-60MPH)到達までたったの2.6秒となっています。スポーツカーを超えた加速性能を持ったトラックは更におよそ5トン(11,000ポンド)の重さをけん引するパワーを兼ね備えています。満充電あたりの航続距離も500kmを超えています。(モデル別の航続距離は後述)
出先などで使えるV2Lも搭載していて外部への電力供給が可能です。更にボディーは特殊な合金で作られており、ハンマーでたたいても壊れず、銃弾も貫通させないというデモまで行っていました。ウインドウガラスも強化ガラスになっていて120km/h程度の野球ボールを当てても割れないというもの。石がはねてきてもガラスが割れないとしています。
同時に発表された販売価格
サイバートラックは大きく3種類が用意されていて、後輪駆動のRWDモデルとモーターを2つ搭載した全輪駆動のAWDモデル、そしてモータを3つ搭載したCYBERBEAST(サイバービースト)の3種類となっています。米国市場での価格は以下のようになっています。
- RWDモデル 60,990ドル(航続距離:402km)
- AWDモデル 79,990ドル(航続距離:547km)
- CYBERBEAST 99,990ドル(航続距離:514km)
AWDとCYBERBEASTが2024年から発売され、RWDモデルは2025年度からの発売となるようです。サイバートラックは特殊な合金のボディで作られているためその成型が非常に難しいため、量産に困難を極めているようで、当面は北米のみの販売になるようです。RWDモデルが発売されるようになれば、年間25万台の生産を目標としているようで、日本市場はおそらくそれよりも更に先になる可能性が高く、右ハンドルのモデルが用意されるかも全くの未定となっています。
衝撃の映像はポルシェ911とのドラッグレース
本記事の冒頭の動画はテスラサイバートラックのデリバリーイベントで流された動画です。動画の冒頭では、宇宙空間をただようサイバートラックが、無重力の中徐々に分解されていき、その構造や部品パーツ1つ1つを見ていくイメージになっています。その後、サイバートラックの性能や利用用途を紹介する魅力的な映像が流れ、サイバートラックに乗ったイーロンマスクが登場します。彼が様々な特徴を紹介する中で衝撃的な映像だったのが、ポルシェ911とCYBERBEASTのドラッグレースです。このゴールシーンが衝撃的です。ただ単純にサイバートラックがドラッグレースに勝利するわけではないのです。