金曜日 , 4月 19 2024

テスラウォールコネクターとモバイルコネクタ―

テスラウォールコネクターとモバイルコネクタ―

TESLA公式サイトには自宅充電用には「テスラウォールコネクター」、そして持ち運んで充電する「モバイルコネクター」の2種類が販売されています。持ち家の方はテスラウォールコネクターを設置し、集合住宅などにお住まいの方はモバイルコネクタを持っておくような感じでしょうか。

ウォールコネクタとモバイルコネクタ ELECTRICLIFE.JP

私は両方を購入しまして、ウォールコネクタはは納車待ちの4カ月の間に設置しておきました。モバイルコネクタは売り切れでしたが、納車待ちの人で間もなく納車される人などには優先的に声がかかりました。現在ではテスラ公式サイトにログインしてオーナーであれば購入できるように変更になったようです。

持ち家の方はウォールコネクターをつけましょう!

テスラ車を購入したなら、自宅に設置する充電設備は絶対にウォールコネクタです。最近は建売住宅などでも外壁に200V20AのEV用充電コンセントが付いていたりします。これにモバイルコネクタを接続して自宅充電にしようとするのはせっかくのテスラ車の運用を不便なものにしていまします。

ウォールコネクタとモバイルコネクタ ELECTRICLIFE.JP
雨よけなどが無い壁などの場合はカバーも劣化防止にカバーも必要

テスラのウォールコネクターは200V電源で、最大48Aの電流出力が可能です。充電設備としては最大で9.6kWhの充電設備という事になります。その電流値設定はウォールコネクタとWiFi接続で変更も可能です。普段はリチウムイオン電池の寿命を考えて24Aくらいで運用し、たまに遠出したときなどは最大の48Aにするなども可能です。

普段充電は80%〜90%で止めておく

EVは基本日々の運用では100%満充電にせずに、80%~90%程度の充電でとめておきます。これはリチウムイオン電池の特性上、満充電に近づくほど充電スピードが下がり、充電効率が悪くなるのと、電池に負荷がかかり電池の寿命を縮めることになるからです。

なぜ自宅充電にモバイルコネクタが不向きか?

一方でモバイルコネクタは200V、100V対応の持ち運び用充電コネクタです。写真のようによくある200VのEV用充電にもつなげられますし、アダプタを100V用に交換すれば、室内の壁についている100Vコンセントからの充電も可能です。

ウォールコネクタとモバイルコネクタ ELECTRICLIFE.JP

しかしモバイルコネクタは日本国内では最大16Aと電流値が非常に低くなっています。下の写真は200V 20AのEV充電用コンセントから充電を行った場合の様子ですが、16Aまでしか電流が出ません。この場合電力(P)は電圧と電流の掛け算で理論値を求めると、3.2KWの充電設備という事になります。テスラモデル3やモデルYの場合、1時間におよそ15km分充電します。モデルSやモデルX(2021年以前)であれば、5~10km程度です。

ウォールコネクタとモバイルコネクタ ELECTRICLIFE.JP

100V充電にいたっては15Aになるため、その半分以下の1.5kWの充電設備という事になります。走行距離で言えば5~7km程度です。

しかし、この少ない電気量での運用は、実はなんとかなります。一番の問題は次の事です。

日々の充電がモバイルコネクタになるとどうなるか?

実はもっともモバイルコネクタを使って不便になるのは、200Vコンセントの抜き差しです。モバイルコネクタは、まず専用ケースから取り出し、ケーブルを延長します。そして壁側の200Vコンセントにコネクタを差し込み、車両側にも差し込みます。

ここで、毎日これをやることを想像してみてください。

帰宅したらトランクを開け、この一連の作業を暗い中行います。暑い夏毎晩トランクを開けます。虫が入りそうですよね。冬は寒い中。荷物が沢山あったら「今日はいいや」となりませんか?・・・・それより、充電コネクタを繋げる時はまだいいです。翌朝出勤する際です。何かと忙しい朝、出発する際にモバイルコネクタを抜き、200Vコンセント側も抜き、綺麗に丸めてコネクタケースに入れます。

ウォールコネクタとモバイルコネクタ ELECTRICLIFE.JP
一般的な200V 20A EV充電用プラグ

ガソリン車の頃にはなかった手間暇が毎朝、毎晩増えてしまします。これが毎日続くと不便さが日々蓄積してしまいます。

毎日充電するのでしょうか?

では、毎日充電しなきゃいけませんか?ときかれますが、答えは、

「はい、しておきます。」です。

EVはガソリン車と違い、エネルギーの充填に時間がかかります。突然遠出しなければなっらない緊急事態だってあるかもしれません。そのために携帯電話のように帰ってきたらコネクタを刺し、朝には満タンに近い状態にしておくのが最良の運用方法です。

これはウォールコネクタなら全く面倒な事ではありません。帰ってきたら壁についているコネクタをテスラに近づけれてボタンを押せば自動で充電ポートが開き差し込んでおくだけです。これで朝には設定した電気量まで充電が完了しています。

自宅に充電設備を置くときに考えなければならない事

それは、自宅の電気の契約がどのようになっているのかを調べ最適なプランに変更したり、充電器に使う電力などをしっかり計算して使いやすい環境を作るという事です。

これものすごい重要です!

電気自動車(EV)にして不便を感じている人の殆どがこの辺りをちゃんとやっていない人たちです。自宅充電は遅くて使い物にならない・・・とか言っている人たちは、この辺りが全然なってないんです。

最近のEVは昔のEVと違ってバッテリー容量も非常に大きくなっていて、充電スピードも上がっています。今はまだ日本であまりEVの普及が進んでいないため、電気工事士の人に相談してもその人自体がEVを毎日乗っていない限り、在庫で持っている外用EV充電コンセントを持ってきて「これです」って言われてしまいます。

自宅がオール電化であれば、深夜電力を使って充電を行うと日中の半分くらいのコストでの充電が可能です。この場合、深夜電力でエコキュートや食洗器などの機器を動かしている場合もあると思いますので、それなりの電力量での契約へのアップグレードや今後はEVの台数によっても電流値なども電気工事業者としっかり相談して設定していかなければなりません。

では、モバイルコネクタはいつ使うのか?

まず、繰り返しになりますが、自宅にはウォールコネクターをつけるべきです。そうなるとモバイルバッテリーを買って何時つかうのかという事ですが、その名の通り持ち運ぶコネクタとして出先で使うことになります。

  • 旅行先の宿などが200VのEVコンセントを用意してくれている場合。
  • 緊急時に100Vで帰宅または急速充電器までの距離分だけでも充電。

今後旅行先の宿に200Vなんかがあったら使ってみようと思いますが、旅行に行く先や行く途中のスーパーチャージャーに立ち寄ってしまうため、遠出しても使うことがありません。ただ、やはり万が一の備えとしてモバイルコネクタも持っておきたいものです。

公共充電器を使う時はCHAdeMOアダプタ

日本国内で発売されている多くのEVが採用している急速充電のコネクタは「CHAdeMo(チャデモ)」と呼ばれるものです。

テスラの場合は独自規格の高速充電器「スーパーチャージャー」と呼ばれる充電ネットワークで、コネクタもテスラ専用の規格になっています。そのため、公共施設やスーパーなどにあるCHAdeMO方式は、テスラのCHAdeMOアダプタを利用して変換して使います。

CHAdeMOアダプタ ELECTRICLIFE.JP
CHAdeMO アダプタ

以前は公式オンラインショップなどでも販売していて、2021年のModel3などには付属されていたのですが、現在は付属されていないようで、オンラインショップでの販売も停止しているようです。

昨今の半導体不足が理由か、またはテスラ がスーパーチャージャーの設置を急拡大させているため、腹をくくってCHAdeMoとの決別をしたのかわかりませんが、こちらもモバイルコネクタ同様、使わない運用で全く不便を感じていないというのが正直なところです。

やはりテスラでも他のEVでもそうですが、基本的な設備を自宅にしっかり備えておく事で不便のないEVライフを送れるというものです。

関連リンク

 

About teslakamo

Teslaの話題を中心に、電気自動車の実際をレポートします。

Check Also

TESLA Model3のセントリーモードがバグった!?

セントリーモードがバグったら、例のギョロ目ちゃんを間近で見ることができました。

コメントを残す