日曜日 , 4月 21 2024

韓国ヒョンデの最新EV「KONA」発売!

ヒョンデのコンパクトSUV「KONA」発売!

ついに日本での発売を開始した韓国ヒョンデの新型電気自動車(EV)「KONA」はコンパクトSUVで日本市場にフィットする普及を狙ったモデルです。ワールドカーオブザイヤーを受賞したIONIQ5の技術を踏襲し、日本の道路事情に合わせて進化したKONAは、本国ではガソリンとハイブリットモデルも用意されていますが、日本ではEVモデルのみの販売になります。

今回は横浜にあるヒョンデカスタマーエクスペリエンスセンターでその走りの性能を試してきました。

HYUNDAI ヒョンデ KONA コナELECTRICLIFE エレクトリックライフ

全部で4つのグレードがあるKONA

KONAには4つのグレードがあり、Casualの場合、スタート価格が400万円を切ることから、日本で発売されているコンパクトSUVの中では、搭載バッテリとのバランスを考えるとかなり低価格な設定になっています。CEV補助金は65万円が対象になるため、300万円台前半で購入できることになります。CasualはWLTCモードで満充電の走行距離が456kmほどですので、実際には340km~360kmくらいのレンジになるのではないかと予想されます。Voyageモデルが最も航続距離が長く625km(WLTC)となっていて、Loungeモデルでは541km(WLTC)となっています。

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価格が同じで、KONA LoungeとTwo-toneがありますが、Two-toneの場合電動サンルーフが付かない分、カラーバリエーションが増えるという違いだけとなっていて、搭載されている機能は全く同じになっています。

日本で扱いやすそうなサイズ感

ヒョンデが最初に日本市場に投入した、EVはIONIQ5でした。IONIQ5は一見セダンっぽくもあり、ネット上などで見る限りではあまり大きく見えないのですが、全長4,635mm、全幅1,890㎜、ホイルベース3,000㎜と実はかなりでかい車でした。これに対し、KONAは全長4,355㎜、全幅1,825㎜、ホイルベース2,660㎜とかなりコンパクトになっています。ボディのデザインには、シャープなラインが入ったデザインになっていて、色の濃淡ができるデザインになっています。

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タイヤハウスまわりも、日本のSUVだと樹脂のようになっているものが多い中、しっかりボディと同じように塗装されています。

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充電は前から、V2H/V2Lに対応

KONAの充電ポートはフロント部分に用意されています。V2HとV2Lにも対応しているため、節電や災害時利用として、自宅に電力を戻すことができ、蓄電池の役割も果たします。V2Lでは付属のアタッチメントをフロントの普通充電部分に取り付けることで、外からでも100V、15Aの電力を取り出すことができます。

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日本の場合、ChadeMoの急速充電と普通充電の2つのコネクタを設置するため、海外仕様のCCS2とは違い、横長の充電ポートになっています。そのため、フタのデザインが横長になり、開いたときに前に突き出さないようにスライド式になっています。

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IONIQ5で問題になっていたV2H問題はクリア

IONIQ5では、システム電圧が800Vであったため、V2Hを利用する際に、400VのV2H充放電設備を通す際に1kW程度の電力ロスが生じてしまうという問題がありました。今回のKONAのシステム電圧は400Vを利用しているため、電力ロスの心配がなくV2Hを利用することができます。

トランク部分はやや狭い

IONIQ5もそうでしたが、トランク部分はやや狭い感じです。トノカバーは取り外せますが、それでも狭く感じてしまいます。荷物が沢山あるスキーなどのような旅行では、かなりギリギリサイズです。

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荷室底には、充電ケーブルやV2Lコネクタなど、購入時の基本装備を入れておくと、あとは車のメンテナンス用の道具を入れていっぱいになってしまう程度しかありません。

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フランクも小さめ、だけど十分

電気自動車はエンジンが入っていないため、前方部分に広いスペースができますが、このスペースを有効活用して収納できるのがフランクです。KONAにも小さいですがフランクが付いています。子供の使用済みおむつや、犬のフン、においの強いモノや濡れたものなどは、ここを利用すると便利です。

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操作性はIONIQ5を踏襲しつつ改良!

インフォテイメントやドライバー用ディスプレイなどの配置はIONIQ5の良さを踏襲し、ディスプレイ右側の便利なマグネットパネルも残りました。輸入車ですが、ウインカーも日本仕様にしっかりと対応してあります。64色から選べる車内を演出するアンビエントライトもVoyage以上のクラスに標準装備されています。

音響は8つのスピーカーと外部アンプで、この車体専用に設計されたBOSEのプレミアムサウンドが搭載されているため、非常に心地よい音楽環境です。最初に乗車したときのウェルカムサウンドすらそれを感じます。

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未来の車はなんでもタッチスクリーンかもしれませんが、モビリティとして、人が運転する環境から自動運転への過渡期が始まった今では、まだ人が操作する直観性も非常に重要です。よく利用するボタンは、タッチパネルからプッシュボタンとしてハード的に設置されました。エアコン操作、ドライブモード切替、シートヒーター・クーラーなどはセンターコンソールに配置されました。非接触充電とType-CのUSBが利用可能です。

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車内も十分なスペースを確保

ホイルベースが短くなった分、IONIQ5のように、広いリアシートの空間はなくなったものの、それでも十分な足元の広さは確保されているため、圧迫感などは感じません。リアの背もたれは2段階に角度が変わります。

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IONIQ5ではリアの足元にあったV2L(100V,15A)のサービスコンセントはセンターコンソールの後ろについたため、リアシートの利用者から見やすい位置になりました。そのすぐ下にはUSB Type-Cのポートも用意されています。リア用エアコンの吹き出し口もここにまとめられました。

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開くガラスルーフ

Loungeクラスでは、電動スライド式のサンルーフが搭載されます。フロント座席上部のみになりますが、やはりこれがあるのとないのでは、リアにいる人の解放感が全然違います。車体がコンパクトになった分、リアに人を乗せることが多い場合には、より快適なドライブのために必要不可欠なものかもしれません。

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走りの性能はどうか?

さて、実際に走行した感じはどうか。始動すると、ワイドに二面繋がっているディスプレイは圧巻です。ナビを設定していない状態でも、フロントカメラ映像がナビと連動して表示されています。ドライブレコーダーとして録画もしながら、ナビではAR(拡張現実)を利用して、実際の映像の中にその進行方向を表示します。

ワンペダルドライブが可能だが

ハンドルの裏側にあるパドルで、回生ブレーキの強さが設定でき、LV.4にすることで、ワンペダルドライブにすることができます。ワンペダルにすると余程の飛び出しや前方車両の急ブレーキがない限り、ブレーキを踏むことはありません。踏みかえ動作がないため、長時間の運転が格段に楽になります。ただし、ヒョンデの車両は「R(リバース)」に入れるとバックの際にはワンペダルではなくなります。日本人のニーズとして、バックで駐車する際には、ブレーキだけで操作したいという要望が多いようですが、これもなれると全く問題なく、むしろ車が勝手に動いてしまう方が怖くなるため、明らかにワンペダルドライブのほうが安全性は高まります。

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十分な加速感と快適なスポーツモード

ノーマルモードで走っても、EVらしい十分な加速感で走りますが、せっかくEVに乗っているのであれば、街乗りでもスポーツモードくらいの加速感は欲しいところかもしれません。ノーマルモードとスポーツモードでのレスポンスの違いはかなりはっきりしています。

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ARナビがすごい!

進化したAR(拡張現実)ナビのガイドが非常にわかりやすいと感じました。走行レーンの指示や曲がる場所のわかりやすさなど、実際の画像にガイドを表示させるため、曲がるタイミングを逃しません。

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ドライバーの目線に写るヘッドアップディスプレイもLoungeクラスには搭載されていますが、ARナビもあるため、これはあまり便利さを感じないかもしれません。目線をずらさずに速度表示や曲がる場所がわかるのはいいですが、目のピントをそこに合わせているのは、目線を移動しているのと変わりないくらい、前方からの注意心は低下します。

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日本で乗る車として最適?

ヒョンデKONAは、日本の道路事情にもあったサイズ感で、かつ輸入車なのに完全に日本仕様にすべてを調整してある素晴らしい車だと感じました。通常ノーマルモードで十分な走行性能を見せるため、日常使いから、遠出の旅行まで対応できるファミリーカーとしても最適です。更に64.8kWhという大容量のバッテリを搭載し、V2Hにも対応しているため、災害時などは、戸建て4人家族丸々およそ3日分の電力量を搭載しています。(※4人家族の1日の電力使用量を20kWhと考えた場合)

CEV補助金(KONAは65万円。別途地方自治体からも受けられる場合もあります)を活用できる今なら、かなり買いの一台だといえます。

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VoyageモデルとLoungeモデルでは、衝突防止アシストや高速道路のドライビングアシスト(HDA2)、19インチタイヤ、ヘッドアップディスプレイ、電動スライド式サンルーフが搭載されているか否かという違いがあります。Voyageは17インチタイヤになって、電費がよくなり航続距離が延びますが、安全性能や開放感あるサンルーフも外せないものでしょう。

日本市場でサポート体制が整う

ヒョンデは現在日本全国に直営整備拠点、協力整備拠点を設けています。IONIQ5の時に懸念されていた保険についても、全く問題なく保険の設定がされているため、このあたりの心配はありません。

更に、AnycaやJネットレンタカーとも提携していて、試乗やカーシェアでの利用も広がり、これら全国ネットのレンタカー業者のネットワークでも利用されることから、さらに整備拠点や提携工場が増えていく事が予想されます。

>>ヒョンデ自動車整備拠点

今回のKONAは価格を抑え、普及を狙った日本で人気のコンパクトSUVであるため、サポート体制、試乗機会が増えることで、IONIQ5では獲得できなかったシェアをKONAで少しずつ広げていくことでしょう。

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