急カーブの多い碓氷バイパス!
群馬県安中市から軽井沢に抜ける一般道として利用されている「碓氷バイパス(国道18号)」は全長17kmの急カーブの多い峠道です。碓氷峠の南側を通り、上信越道の北側を並行するように走る道です。
今回はこの碓氷峠をテスラモデル3に標準搭載されているオートパイロットで碓氷バイパスを走るとどうなるか検証してみます。(※実際の走行動画あり!)
起点は松井田横川の分岐点から、南軽井沢の交差点までのおよそ17km。この間をオートパイロットで走り、ついでに電費なんかも見てみます。
テスラのオートパイロットとは!
テスラには標準でオートパイロット(自動運転)が搭載されています。このオートパイロットもかなり優秀なのですが、テスラの自動運転といえば、もう一つ上の完全自動運転「FSD:Full Self Driving(フルセルフドライビング)」がオプションとして用意されています。米国の一部の地域では既にリリースされていますが、日本ではまだこの機能を完全に利用することができなくなっています。
テスラ標準搭載オートパイロットの特徴
今回碓氷バイパスで試すオートパイロットは標準搭載されているオートパイロットです。このオートパイロットは以下のように動作します。ちなみにテスラのオートパイロットはレベル2ですので運転支援ということになります。(自動運転レベルについてはページ末尾の関連リンクをご覧ください。)
- ハンドル右奥のレバーを2回連続で下に引くとオートパイロットがONになる。
- ハンドル右奥のレバーを1回上にあげるとオートパイロット解除になる。
- 基本は高速道路での利用。
- 一般道で、赤信号は認識するも、停止はしないため、信号先頭の場合はオートパイロットを解除する。
- 急カーブなどには対応するも、ウインカーを出す右左折はオートパイロットを解除する。
- オートパイロット中ハンドルを少し動かせばオートステアリングは解除、アクセルは継続。
- オートパイロット中は必ずステアリングを握って負荷をかけておかないと強制終了になる。
- 強制終了がかかると、次回停車するまでオートパイロットは使えなくなる。
ざっとこのような特徴があります。
碓氷バイパス・オートパイロットスタート
碓氷バイパスに行く前に高崎スーパーチャージャーで充電します。ここから下道でまずは群馬県安中市方面に向かいます。予定では11時ごろ、安中市から軽井沢を目指して出発し、旧軽井沢銀座でランチをして、復路でもオートパイロットを試そうと思います。
往路松井田横川からスタート!
まずは、往路17kmを軽井沢に向け出発します!お盆休みの時期という事もあり、比較的交通量も多いかもしれません。オートパイロットを入れて走行します。この内容は動画にまとめたので下の動画をご覧ください。
オートパイロット中は手を添えてなければなりませんので、運転しているように見えますが、アクセルもステアリングも操作はしていない状態です。
碓氷バイパスを往復した結果
では、テスラの「走行データ」を開いてデータを見てみます。ここには高崎SCからの情報が入っています。
往路の走行データ
- 走行距離:17km
- エネルギー合計:5kW
- 平均エネルギー:237Wh/km
通常は140Wh/km~170Wh/km くらいを推移しているので、普段を160Wh/kmと考えると、77Wh/km分多いことになります。さすがに上りでかなりエネルギーを消費したといえます。
<ランチ>
南軽井沢の交差点から、3.6kmの旧軽エリアにある軽井沢割烹「慶」(ページ末尾にリンク張ってあります。)でランチをとりました。2022年7月にオープンしたばかりのお店ですが、地場の食材を一流の板前の技で美味しさを更に引き出した日本料理という事で、一度行ってみたかったのでこの機会に立ち寄ってみることにしました。本当は日本酒飲みたかった・・・。
この軽井沢割烹「慶」に行くため、旧軽方面へ往復7kmほど一般道を走行しています。
復路の走行データ
- 走行距離:17km
- エネルギー合計:0kW
- 平均エネルギー:-24Wh/km
帰りは下りが中心のため、発電することになります。そのため、使用したエネルギーの合計は0kWとなり、充電残量がやや増えます。平均エネルギーは1㎞進むごとに、-24Whですから、24Whずつ17km、合計408Wh分回収したことになります。
往復を比べると、5kWh消費して0.4kWhを回収しています。消費エネルギーで言えば、行の分を帰りに完全に回収しているかと言うと、少しは回復しているも、行って来いという状態ではないという事です。
高崎SC → 安中市街 → 碓氷バイパス → 軽井沢 → 碓氷バイパス → 松井田横川 までで81km、15kWhを消費、平均エネルギーは185kW/km となっていて、電費的には悪い数字が出ています。途中長時間停車して時間調整したりして、走行せずにエネルギーを消費した分などもあるでしょう。
オートパイロットについて
テスラのオートパイロットは今のところレベル2です。しかし、一般道で見てもそのレーンキープ能力であったり、オートステアリングなどの運転支援は非常に高いレベルにあると思います。今回のチャレンジで数回切れてしまいましたが、中には私の操作ミスもあったりします。また危なそうになったら運転手が早い段階でバトンタッチするという鉄則もあるので、自分で切った回数の方が多いという事です。
しかしながら「危ないと感じるときがある」オートパイロットであるという事でもあるため、走行データから更なるオートパイロットのアップデートにも期待したいところです。
そして日本でのテスラFSD解禁にも期待したいところです。