金曜日 , 4月 19 2024

ヨーロッパで売れ筋のEV「VW ID.4」に試乗してきた!

ついに日本市場で販売スタート!フォルクスワーゲンID.4

11月22日に日本市場での販売がスタートしたフォルクスワーゲンID.4。ヨーロッパで大人気になり、2021年のワールドカーオブザイヤーにも輝いた電気自動車(EV)コンパクトSUV。ずっと気になっていました。日本に来るまでの間に、素晴らしいEVが沢山登場しています。

今回はフォルクスワーゲン所沢店で試乗ができるという事で行ってきました!ID.4のローンチモデルは2種類あって、どちらもRWD(後輪駆動)のみ。1つは廉価版のLITEでバッテリ容量が52kWh、もう一つは「PRO」で、装備が充実し、バッテリ容量も77kWhと大容量なものです。

今回はPROの試乗ができるという事で、埼玉県のフォルクスワーゲン所沢店に伺いました。広くてきれいな店舗の入り口付近にブルーダスクメタリックのID.4が飾られていました!思っていたよりは大きく感じます。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

試乗車はストーンウォッシュブルーメタリック・・・・でしょうか。今回のID.4ローンチモデルは日本にあまり入ってきていないらしく、展示されている車両なら、すぐに納車可能という事。・・・ん?という事は思ったよりは注文が入っていないのではないか???

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

テールランプは立体感ある独特なデザインでかっこいい!点灯するときのアニメーションなんかもいい感じです。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

充電ポートは運転席側の後部にあります。このあたり、メーカーが違うと位置が違うので気をつけなければなりません。自宅で普通充電スタンドをつける場合は自由に設置できますが、高速道路などでは助手席側にスタンドがあります。充電用のケーブルは十分長いので問題なく届きますが、重いケーブルを引き回すと、そのケーブルが車体に当たって黒い跡がつくなんてことがあります。まあ、これはID.4だけに言えることではなく、あまり問題になることでもありません。

キーを持って乗り込めば起動!

ID.4はキーを持って乗り込むと、シートに人が座ったことを感知して自動的に起動します。最近電気自動車の試乗に行くと、ディーラーのスタッフが「これでエンジンスタートになります」と言うのですが、いつも心の中で「エンジンないよね」と突っ込みます(笑)

ただ、ID.4の場合はガソリン車のパーツを流用していることもあって、ハンドル右手元の電源ONボタンに「START ENGINE」と書かれていますので、あながちフォルクスワーゲンのスタッフは間違っていないのかも・・・・。フォルクスワーゲンではモーターもエンジンも一緒という事で。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

アクセルペダルには音楽プレイヤーなどでおなじみの再生マークがついていて、ペダルには一時停止マークがついています。発進と一時停止をこのマークで表現しているのは面白い遊び心!シートヒーターはもちろんついていますが、ID.4には更にマッサージ機能がついています!

シンプルなインフォテイメントシステム

インフォテイメントシステムはごちゃごちゃ機能が沢山あるわけでなく、必要最低限を分かりやすく並べられているため、こういった操作が苦手な人や高齢者の方には最適な画面になります。ただし、ナビはスマートフォンのGoogle Mapを利用するため、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンは必須になります。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

ただ、画面は大きくて、非常に見やすく、操作性の良いタッチパネルでした。運転手用には、運転に必要な情報がまとめて表示される専用の液晶パネルも用意されているます。この横にシフトの切替があり、奥に倒すようにひねるとDレンジに入り、手前に戻すようにひねるとR(リバース)に入ります。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

走行時、センシングがどのように機能しているのかなども表示されます。モニタのすぐ下にあるタッチスライドでエアコン温度を調整したりもできます。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

車内のムードを演出する「アンビエントライト」はドアからフロントパネルの中央に伸びるラインが光りますが、このラインの色を自由に設定変更しすることができます。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

後部座席も十便な広さと高いクウォリティ

リアシートの広さは長距離走行しても十分リラックスできる広さが確保されていて、センターコンソールの後ろにエアコン吹き出し口もついています。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

実際に走行してみて・・・

まず、電気自動車特有の回生ブレーキが強く効くようなブレーキ設定にはなっておらず、その調整もできないため、回生ブレーキを入れるにはD(ドライブ)モードからB(ブレーキ)モードに切り替える必要があります。これにより、強めの回生ブレーキにはなりますが、最後はブレーキを踏んで止まります。ブレーキを踏み込めば信号待ちでは自動的にホールドになるので、足を放しても停車しています。通常ではEVならでは運転体験は無く、普通のオートマを運転している状態です。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

ID.4のEVプラットフォーム「MEB」は、AudiのQ4 e-tronも採用していますが、AudiのQ4はブレーキペダルを踏むとディスクブレーキを使うのではなく、モーター制御で減速していたのですが、ID.4はディスクブレーキを使うため、パッドの消耗はあります。

また、Q4 e-tronもそうでしたが、歩行者に車の接近を認知させるために、外部のスピーカーから疑似エンジン音をあえて出しています。普段EVを乗っている私には、この音が非常に気になります。ID.4もこの音は消せないようです。せめてON/OFF出来てほしかった。

フォルクスワーゲン Volkswargen ID.4 ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

EVならではの加速感はしっかりとありますが、驚くほどの加速感はありません。このあたりはアクセルワークによる乗り心地の悪さを完全に排除してしまうという意味では良いのかもしれません。乗り心地は非常に良く、なにより走っている時もシンプルでクウォリティの高いインテリアの質感がなぜか気分を良くさせます。

サスペンションも固すぎず、柔らかすぎずにとにかく乗り心地にはこだわっている感じがします。

ID.4はシンプルなEV!

ID.4はスタイリッシュで乗り心地重視のガソリン車からスムーズに乗り換えられるEVとして、とてもいい車です。インフォテイメントシステムもシンプルで高齢者にも使いやすいため、幅広い年齢層に支持されそうです。また、キーを持ったままの乗り降りで着座センサーにより車のON/OFFがされるため、デザインのシンプルさだけでなく、自動車の操作もシンプルになるという新しい体験が待っています。

スマートフォンのスペックが関係してきます!

ID.4には標準でナビが無いため、ナビゲーションと音楽などのエンタテイメントは「スマートフォン」に完全依存します。車を操作する際に、ナビの起動や画面遷移のスピード、操作感は非常に重要ですが、これらは全てスマートフォン依存であるため、ある程度スペックの高いスマートフォンが必要です。これはID.4だけでなく、Apple CarplayやAndroid Autoに依存するシステムになっている車はこれから重要で、そういった車両はスマホのスペックもある程度高いものにしておかないといけなくなります。

いい車でした!

ID.4のスペック詳細に関してはこちらの記事もご覧ください!

EUで人気のフォルクスワーゲン「ID.4」が日本上陸

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