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ホンダがN-VANベースの軽EVを2024年春に発売

日本で人気の軽EV市場に人気車種を投入

HONDAは12月7日、自社のニュースサイトにて商用車として人気を集めている「N-VAN」をベースにした軽商用電気自動車(軽EV)を2024年春から販売を開始すると発表しました。

HONDA N-VAN エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

全世界が2050年へのカーボンニュートラルに取り組む中、グローバルの自動車メーカーは、ガソリン車から電気自動車(EV)への移行を進めています。しかしながら、日本市場ではEVへの関心は非常に低く、現状日本市場でリリースされているEVのラインナップも少ない事から、海外市場と比較して普及率が非常に低い状態です。

グローバル企業であるHONDAも2050年までにはホンダに係る全ての製品と企業活動でのカーボンニュートラルを目指していて、その一環として2030年までにEVを30車種、200万台以上を市場にリリースするとしています。

HONDA N-VAN エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

日本市場でのEVラインナップも少し前から発表されていて、今回の商用軽EVからはじまり、パーソナル軽EV、SUVタイプと段階を追って市場に投入していくとしています。

HONDA N-VAN エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

軽EVについては、今年6月から発売を開始している軽EVの日産サクラと三菱eKクロスEVは受注が出来なくなるほど人気となっていて、2022-2023年のカーオブザイヤーを受賞、業界全体からの評価も高くなっています。

N-VANベースの軽商用EVで幅広いニーズをカバー

ウィークデーに市中を走り回る法人車両をターゲットにした軽EVは、カーボンニュートラルを企業として推進していくには最も分かりやすい選択の1つです。配達業者や中小企業の社用車としても人気を集めるでしょう。

すでにガソリン車として販売されているN-VANは、荷室から助手席までがフラットになる仕様であるため、商用車量として非常に使いやすいと評判も良いため、EV化により、企業の環境への取り組みのPRや、V2Hに対応するのであれば、BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)として非常時の電力確保などにも貢献できるため、1台で複数の役割を果たすものとして、その投資効果が期待されます。

HONDA N-VAN エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

商用の軽自動車は、法人用だけでなく、個人がカスタムして楽しむ車としても人気で、最近流行りのソロキャンプやアウトドアなどにも利用されていることから、幅広いニーズをカバーする車両となっています。

100万円台の軽EVとして市場投入を目指す

詳細スペックはまだ発表されていないものの、満充電での航続距離200km程度を目指しているという事から、20~24kWh程度のバッテリを搭載されるのではないかと予想されます。

また、その価格については、100万円台から設定するとしているため、EVの普及も目標にしたものになっています。

現在このスペックを満たす車両の開発を進めているようですが、気になるのは2024年春というタイムラインです。これにより来年1年間はホンダから新しい電気自動車の発表は無いのではないかと言う憶測も生まれてしまい、その間にやってくる中国勢の格安商用軽EVなどにどのように対抗していくのかも気になるところです。

ホンダのEV戦略に期待大!

ホンダは既にソニーとの協業により、テスラ車のような新しいアプローチでEVの開発を進める「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」の設立を9月に行っていて、新しいモビリティを世界に投入しようとしています。

一方で、着実なEV戦略として、法人向け商用軽EVを普及モデルとして市場に投入し、次の計画も有していることから、世界から遅れをとっていると言われてきた日本の自動車メーカーとして、世界を驚かせるEV戦略を見せてほしいものです。

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