土曜日 , 4月 20 2024

テスラ・スーパーチャージャー料金改定へ

設置拡大や電気料金高騰に対応した値上げへ

現在、全国に急速に拡大しているテスラの急速充電ネットワーク「スーパーチャージャー(SC)」ですが、その設置やメンテナンスにかかる莫大な費用と世界的に高騰するエネルギー費用、特に「電気代」の高騰などを考慮して2022年9月21日以降、その利用料金が値上げされます。

テスラ・スーパーチャージャー ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

テスラのスーパーチャージャーの特徴と料金体系

テスラのスーパーチャージャー(SC)は、日本で普及しているCHAdeMO(チャデモ)急速充電器を使った充電ネットワークとは全く別の仕組みになっています。現在日本ではテスラ車でしか利用できませんが、その方式は非常に合理的な仕組みになっています。

充電カードいらず、ケーブルを差し込むだけ

SCの最大の特徴は、充電ケーブルを車両に差し込むだけで車両情報を認識し、勝手に充電が始まるというところです。一般的な公共充電であるCHAdeMOなどは、充電カードをかざして認証して充電が開始されますが、そんな手間もいりません。

テスラ・スーパーチャージャー ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

充電スピードによって4段階に料金設定がある

まず、充電設備がある地域によって分単位での課金とkWh毎、つまり入った電力量での課金の2種類があります。後者は最も合理的な課金方法ですが、分単位の課金の場合は、その充電スピードに応じてTier1、Tier2、Tier3、Tier4の四段階のスピードに応じて1分当たりの料金が変わります。最も安いのがTeir1となります。

例えば川口にあるSCは最大250kWのバージョン3のものですが、速度により1分間20円、または40円の料金が適用されます。

テスラ車は、車両(テスラアカウント)にクレジットカード情報が紐づけされているため、充電料金はそのカードから引き落とされます。

CHAdeMO急速充電器などでは、場所によって充電スピードが全然違うにもかかわらず、料金は一定という状況です。

SCに超過滞在すると超過料金が発生する

SCは、その車両に設定された充電上限に達すると充電が停止します。充電が終了したら次に充電を待っている人がいるかもしれませんので、速やかにその場を立ち去るのがマナーですが、万が一充電を終了したのに車両に戻ってこなかったり、充電ケーブルを元に戻してその場を立ち去らない場合は超過料金が発生します。

これはとても良い仕組みで、充電が終了しているにもかかわらず、車両に戻ってこないというマナー違反を失くすためのものとなっています。ただし、超過してから5分以内に車両を移動すれば超過料金は免除になります。

ちなみにこの超過料金ですが、先の川口SCの例で行けば最大で¥100/分というかなり恐ろしい超過料金になっています。

テスラ・スーパーチャージャー ELECTRICLIFE エレクトリックライフ

ショッピングセンターなどに設置されたCHAdeMO充電器などを見ていると、買い物からなかなか戻ってこないユーザーを良く見かけます。現在日本の充電ネットワークはこれらルール付けがしっかりできていないのとマナー違反を失くすための仕組みが用意されていないので、今後EVユーザーが増えた場合、特に買い物や食事などができる場所での充電スポットでのマナー違反は非常に多くなることでしょう。

今回は料金の変更とアナウンスされていますが、現在の状況を見れば値上げせざるを得ないというのは明白です。実際どれくらいの値上げになるかは21日以降、テスラのモニタ上でスーパーチャージャーの情報を見ればアップデートされているようですが、早期の電力事情回復により、一時的な値上げにとどめてほしいものです。

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