100%完全電気自動車をEVと言います。
電気自動車はEVと略されることがあり、これはElectric Vehicle(エレクトリック・ビークル)の略です。電気のエネルギーだけで走行する自動車であるため、その動力にはモーターを使い、電気をためておくために電池(バッテリー)を使います。
電気自動車は、バッテリに電気を充電するためのプラグがついていてこのプラグを自動車に接続して充電を行います。自宅の100Vコンセントに接続して充電もできますし、自宅の駐車場がある人はEV専用の200Vコンセントを用意して、より早く充電できるような設備を設置するのが一般的です。
大きく分けると電気自動車と電動車
電気自動車は100%電気の力で走るのに対し、2022年現在、主流のエコカーはハイブリッド車(HV)ですが、これらも電気の力を使っていますので電気自動車とも呼べますが、はっきりと区別するために「電動車」という言葉がつかわれます。以下、その電動車の説明です。
エンジンとモーターを使うハイブリット車(HV)は電動車
2022年現在、日本国内で最も普及しているエコカーはハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)です。ハイブリッド車にはEVのような充電用のプラグはついていませんが、電池を積んでいて、エンジンを使って発電した電気を電池に充電し、その電気をエンジンの補助として使っています。代表的な国産車としてトヨタのプリウスやヤリス、日産ノートなどがハイブリット車として販売されています。
ハイブリット車も電気を使っているため、電動車と呼んでいて、電気自動車(EV)とは区別した呼び方になっています。
PHVは外部から電気を充電できるHV車
PHVは(Plugin Hybrid Vehicle)プラグインハイブリットは、HVよりもバッテリーを沢山搭載しているため、外部からの充電にも対応する充電プラグも搭載しているハイブリット車です。電気自動車のようにモーターだけでの走行も可能で、バッテリーが少なくなってくるとハイブリット走行を行いながらエンジンで発電した電気をバッテリーに充電したりできます。
プラグインハイブリッド車(PHV)は電気自動車よりのHVですが、ガソリンを使っているためこちらもEVとは言えず、電動車という呼び方になります。
BEV、PEVはEVと同じ意味
BEVはBattery Electric Vehicle(バッテリー・エレクトリック・ビークル)の略ですから、EVと同じことになり、バッテリーを搭載したEVですよ、とEVよりも丁寧に言っているにすぎません。
PEVも同じでPure Electric Vehicle(ピュア・エレクトリック・ビークル)の略で、現在HV(ハイブリット)やPHV(プラグインハイブリッド)など、電気とガソリンを両方使う車などいろいろな種類の自動車があるため、それらと明確に分けるために生まれた言葉と言えます。海外ではPEVをPlug-in Electric Vehicle(プラグイン・エレクトリック・ビークル)などと呼ぶ場合もあります。