テスラモデルY「ジュニパー」日本でも予約スタート
テスラの新型モデルY「Juniper(ジュニパー)」が日本市場で予約がスタートしました。まずはLAUNCHシリーズという事で、初回販売モデルとして、RWDとロングレンジAWDの2種類が用意されました。LAUNCHシリーズではタイヤサイズやホイールなどの細かい設定を選ぶことができなくなっています。
どこが新しくなったか?
向上したEV性能
まずは電気自動車(EV)としての性能が全体的に向上しています。バッテリは従来通りのLFPバッテリを採用していますが、RWDモデルは62.5kWh、AWDモデルは78.4と旧モデルYよりも若干バッテリ容量が増え、空力が良くなった分、航続距離もWLTCモードでRWDが547km、AWDが635kmと向上しています。
LAUNCHシリーズについては20インチホイールであるため、今後通常モデルとなって、19インチの選択が可能になれば、航続距離がさらに向上することが予想されます。
また加速もロングレンジAWDモデルが、0-100km/hが4.3秒とモデル3のロングレンジAWDよりも0.1秒早くなりました。
Model3ハイランドを踏襲したインテリア
すでに昨年から市場に投入された新型モデル3「ハイランド」では、インテリアが大幅アップデートされましたが、ジュニパーはこのインテリアとほぼ同様になっています。
旧モデルYにはなかった周囲を取り囲むアンビエントライトはお好みの色に変更可能、フロントだけでなくセンターコンソールに付属したリアシート向けモニタなど、デザインだけでなくユーザーの利便性向上も行われています。
シート性能も向上していて、シートヒーターだけでなくシートベンチレーションも搭載し、夏季の快適性も向上しています。リアシートは旧モデルYは手動でのコントロールでしたが、電動に変わりました。
そしてモデル3ハイランドで不評だったステアリングの左手位置に設置されたウインカーボタンは廃止になったようで、ウインカーだけ以前の通り左側ステアリング奥にウインカーレバーとして戻ってくる様です。
洗練されたエクステリアと新色
そして注目の外観ですが、旧モデルYがポルシェのようなヘッドライトだったのに対して、サイバートラックやサイバーキャブの様な横一直線のデザインになりました。旧モデルYのデザインは、旧モデル3のCADデータをそのまま縦に伸ばした様な形でしたが、今回はしっかりモデルY用にデザインされています。
リアのテールランプも一直線の特徴的なデザインになり、テールランプとしては初となる拡散反射技術により、省電力で光が後方から見やすい設計になっています。
カラーは5種類から選べ、今回からベースカラーはステルスグレーとなり、従来のパールホワイトは追加オプションカラーになりました。そして新色のグレイシャーブルーが登場。人気を集めそうです。
在庫車、旧モデルが大幅値下げへ
今回の発表後、旧モデルYの在庫車が値下げし、発表前から行われていた5年間スーパーチャージャーの利用が無料になるキャンペーンも継続されています。
補助金がギリギリ間に合うか?
これは非常に魅力的で、テスラモデルYの在庫車は豊富に用意されていて、在庫車は数週間で用意できるため、間もなく2025年2月13日で期限を迎える令和5年度補正CEV補助金(車両登録は2025年2月1日まで)ではテスラモデルYには65万円の補助金が適用されます。テスラに問い合わせて在庫車のデリバリー期間を確認して間に合いそうであれば、RWDモデルであれば実質400万円台で購入でき、スーパーチャージャーは5年間無料で運用可能であるため、超お得なEV運用が可能になります。
Model Y Juniperの買い時はいつか?
発売されたModel Y Juniperは1月12日現在で、納車が2025年4月となっています。令和7年のCEV補助金については新車購入に対する補助金の予算は1000億円ということで、昨年から比較しておよそ200億円程度減額になっています。今年は日本国内で購入できる新しい魅力的なEVが乏しく、新車購入のために用意されたCEV補助金は枯渇することなく終了しそうです。まだ、補助金がどのように使えるのか発表になっていないため、補助金を利用しての購入を考えている人には今回のLAUNCHシリーズの購入はお勧めできなく、補助金の概要が分かった後、LAUNCHモデルの後に19インチホイール設定などのオプションなどが選択できる様になってから購入するのが良いかもしれません。
TESLAの熱狂ファンはすぐに買い
テスラファンは、迷わず買いでしょう。補助金も関係なく、とにかく最新のModel Yを誰よりも早く手に入れるためには、LAUNCHシリーズを手に入れるしかありません。LAUNCHシリーズ以降は納期が長引く事が予想されるため、補助金など関係なく、最新を味わいたい人はすぐに予約ということになります。
とにかく価格を抑えてテスラ乗りになりたい人は、在庫車を今年の補助金に間に合う様に購入するのがかなりお得です。例えばロングレンジモデルを購入しても実質500万円台中盤の価格帯で購入でき、かつスーパーチャージャー5年分無料になります。2025年モデルのModel Yは、ジュニパーと比較してもEVとしての走行性能はほとんど変わりません。航続距離が伸びているのもバッテリ容量が若干増えているだけで、足回りに関わるモーターなどは同じものが使われています。今後様々なソフトウェアのアップデートによって進化していくのは変わりないため、外観のデザインの違い程度で、なるべくスーパーチャージャーを利用する様にすれば、燃費ゼロで運用できます。ただ、スーパーチャージャーが無料だとしても、戸建ての人は絶対に自宅にウォールコネクターは付けた方が良いです。これは単純に利便性を良くするためです。
補助金が間に合わない場合は、ちょっと考えようかもしれません。令和7年度の新車購入のための補助金の詳細が発表されるまで待ちたいところですが、それまでテスラのキャンペーンが残っているかどうかがわからないため、在庫車購入も視野に入れているなら早めの決断が必要です。
テスラファンだとしても燃費などを考えて19インチ仕様などを待ちたいという人もいるでしょう。今回はLAUNCHシリーズという位置付けを用意したところから、通常のシリーズが出てきた時にはオプションによって価格が下がる可能性があります。テスラは市場動向により価格を頻繁に変えてくる場合がありますので、為替の影響なども考慮して購入を少し先まで待つというのも良い選択肢です。
2023年と2024年に最も売れたSUVとして君臨してきたModel Yの新型は果たして市場でどのような評価になるのか注目です。
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※2023年は世界NO1ですが、2024年度の販売については推測値です。