JMS2025の西館1F「Tokyo Future Tour 2035」ゾーンで展示
日産サクラの屋根に配置して太陽光パネルが展開し、年間の走行距離を賄う「Ao-Solar Extender」がジャパンモビリティーショー2025(JMS2025)の西館1Fの「Tokyo Future Tour 2035」ゾーンにて展示されています。

NISSANのブースではなく、なぜかこのブースに展示してあるAo-Solar ExtenderはJMS2025の開催前からニュースなどでも取り上げられ注目をあつめていました。
通常はルーフに格納されていて、格納されている状態だと最大300Wの太陽光パネルになり、駐車するとさらに最大200W分の太陽光パネルが展開され、合計最大500Wまで発電量を増やす設計になっています。

このシステムを搭載すれば、日本の日照で考えると、年間およそ3,000km分の電力を賄えるということで、町乗りや近所の買い物程度で動いている人にとっては、年間殆ど充電せずに、太陽光のエネルギーだけで走行できることになります。

気になるオプション搭載の値段と発売時期は?
さて、気になるのはこのシステムを搭載する場合のオプション料金と発売時期、そしてサクラ以外のリーフなどにも搭載できるかという事です。
JAPAN MOBILITY SHOW2025のブースにいたスタッフを直撃したところ、まず参考出展しているこのモデルは、形状を整えて、ボディの空力を良くするためにきちんとビルトインするなどの外観にもこだわっているため、コストがかかっているとの事。しかし開発者の人たちの間でもなんとか低価格でリリースしなければ、せっかく年間3,000km分を稼げたとしても回収に何年もかかってしまったら意味が無いという事を話されていました。
開発者の人たちの理想は10万円以内とのこと。そのためには、ビルトインのようなモデルとは別に、ルーフキャリアに簡単に取り付けるようなコスト重視のモデルも用意しなければならないかもしれないとの事。自宅の電気代にもよりますが、年間3000kmであれば、電気で充電した場合一般的な家庭での充電で年間の費用が10,000円~15,000円程度の電費であるため、10万円だったとしても回収に10年程度かかってしまいます。
ただし、単純に電費だけでなく、付加価値はもっと沢山上乗せされています。災害時などで停電している時でも、太陽さえ出ていればエネルギーを補給でき、しかもV2HやV2Lなどがあれば、自宅へも給電できるなどのメリットがあります。
AO-SOLARは陽の目を見ることはあるのでしょうか。
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