2022年3月から4回に渡る値上げ
2022年3月から段階的に値上げを行ってきたテスラ・モデル3ですが、早くも3月2日から4回目の値上げを行いました。今回値上げを行ったのは、前回同様RWDモデルとロングレンジもでるの2種類。
いよいよ最安グレードのRWDモデルも600万円が見えてきてしまっています。
今回の価格改定は以下の通り。
- スタンダードレンジ(RWD)
549万円 → 574万円(+25万円) - ロングレンジ(AWD)
639万円 → 664万円(+25万円) - パフォーマンス(AWD)
749万 価格据え置き
日本発売からの価格推移
日本市場でモデル3の受注が始まったのは2019年5月31日からです。ここではそこからのRWDモデル(旧スタンダードレンジプラス)とロングレンジモデルの価格推移を見てみます。
- RWD : 511万円 LR:655万円(日本発売)
- RWD:429万円 LR:499万円(2021/2)
- RWD:434万円 LR:509万円(2021/4)
- RWD:439万円 LR:519万円(2021/6)
- RWD:444万円 LR:524万円(2021/7)
- RWD:454万円 LR:534万円(2021/10)
- RWD:479万円 LR:564万円(2021/12)
- RWD:494万円 LR:579万円(2022/3/2)
- RWD:519万円 LR:609万円(2021/3/15)
- RWD:549万円 LR:639万円(2021/4/2)
- RWD:574万円 LR:664万円(2021/4/22)
実にここまで10回も価格改定を行っています。最初の価格改定は消費者やテスラファンにとってとてもうれしいものでした。GIGA上海ファクトリーが稼働し、今まで米国カリフォルニアのフリーモントから運ばれてきたものが輸送コストなどの圧縮により低価格を実現できたなどの報道がありましたが、今回の値上げでロングレンジも日本発売当初の価格を上回りました。
テスラはモデル3を普及させるためのモデルと位置づけていましたが、日本市場では、補助金を使っても高級車セグメントに入っているといえます。
果たしてモデルYは日本で売れるのか?
日本市場でも発売間近とされているテスラのSUVモデルYは、テスラモデル3のデザインをベースに車高が高くなり、より丸みを帯びた形状となっています。ハッチバックで開く荷室も広く人気のモデルとなるそうですが、このミッドサイズSUVには多くの競合EVもあり、Model3の価格上昇を見ると、いくら1つ上を行く性能をもつSUVだとしても、それをカバーできるほどの魅力になるかは、やはり発売時の価格次第ということになります。
Model YのRWDモデルが700万円台のスタートとなると、やはりそれなりのサポートがほしいところです。
テスラは国内に数か所のサービス拠点と軽微な修理しかできないモバイルサービスしかなく、また故障時にも数週間から数カ月待たさせるなど対応の遅さなどが指摘されているため、日本市場で人気を得るにはやはりこの辺りの整備が重要になってくると思われます。