スバル初のEV「ソルテラ」がいよいよ米国で予約開始
スバルと言えばWRXラリーやオフロードで高い性能を発揮する車というイメージがあり、根強いファンが多いメーカーです。そのスバルがトヨタと共同で開発を進め、2021年11月にグローバルで発表し、2022年から発売を開始するという初の完全電気自動車(EV)スバル・ソルテラ(SOLTERRA)が米国での予約をスタートさせました。
2023 SOLTERRAに高い走破性を期待!
米国で販売されるスバル・ソルテラはTHE 2023 SOLTERRAと呼ばれ、以下のスペックの3車種が用意されています。
- Premium(プレミアム)
EyeSightドライフアシスト搭載 - Limited(リミテッド)
フォグランプ、シートヒーター、電動シート、サラウンドビューモニタ、Harman Kardon音響システム搭載など搭載 - Touring(ツーリング)
Limitedに加え、ガラスルーフ、ツートンカラーペイント、ベンチレーションシートなどを搭載
グローバルで共通のEVプラットフォーム「e-Subaru」により、EVの加速を生かしたスポーツモードやアクセルペダルだけで発車・停車を行うワンペダルドライブも搭載、スバルが開発したシンメトリカルAWDにより、高い走破性を実現しています。日本市場ではFWDとAWDの2種類をリリース予定ですが、米国ではこのAWDモデルだけとなりそうです。
バッテリー容量も71.4kWhモデル一択となっていて、その航続距離はEPAサイクルで220マイル(354km)以上としています。日本市場でのWLTCサイクルに置き換えると、460km前後となります。実際に信頼できる値としてはEPAサイクルとなります。
航続距離だけを見ると他社のEVと比較してあまり魅力を感じなくなってしまうため、実際に乗車したときのオフロード走破性の高さなど、その走りの性能に期待したいところです。
5ステップで予約完了。キャンセルと返金も可能。
米国市場でスタートした予約は、デポジットとして250ドルが必要で、まだ正式な価格も発表されていないうちに予約をするわけですから、価格が発表された際にキャンセルも可能となっています。また、今回の予約は2月8日~28日までの期間に限定数の予約となるため、必ず車両を確保できるわけではないともしています。
2022年4月ごろに価格が発表され、その後正式な発注となり、納車は2022年夏ごろという事になりそうです。
EVgoの充電ネットワークを活用
スバルはテスラのように自前の充電ネットワークを整備していないため、自宅外での充電パートナーとしてEVgoの充電ネットワークを利用することになりました。EVgoは全米に800か所以上の急速充電設備を持ち、35の州、68の都市部に展開する充電ネットワークです。利用する電力は100%再生可能エネルギーで発電した電力を利用しています。
日本市場はいつなのか?
米国での予約状況を見て、日本でも間もなく予約がスタートすると予想されます。2021年11月の発表では、2022年の中盤までに、日本、米国、カナダ、ヨーロッパ、中国などで販売するとしているため、それまでの納車を考えれば、生産ラインが順調に準備できていれば、そろそろ予約が始まるはずです。
日本ではFWDとAWDの2車種で、バッテリー搭載容量は同様となっているため、今回米国で発売されるAWDグレードのEPA航続距離が参考になると思いますが、FWDグレードは航続距離の向上と価格を抑えるための日本市場向けであり、街乗り仕様としてもスバルらしさを感じられる仕上がりになっていることに期待したいところです。