金曜日 , 10月 10 2025

新型日産リーフ航続距離700km越えを達成!日本仕様のB7詳細を発表

新型日産リーフ、未来の扉を開く革新的EVの全貌

2025年10月8日、日産自動車が電気自動車(EV)の歴史に新たな1ページを刻みました。世界初の量産型EVとして市場を切り拓いた「日産リーフ」が、次世代のクロスオーバーEVとして満を持してフルモデルチェンジ。デザイン、走行性能、航続距離、そしてテクノロジーのすべてが劇的な進化を遂げ、私たちのライフスタイルを根底から変える一台として、その全貌を現しました。

この記事では、発表されたばかりの新型日産リーフの魅力を、歴史的背景から具体的なスペック、グレードごとの価格に至るまで、徹底的に深掘りして解説します。

EVのパイオニア、日産リーフの歩み

新型を語る上で、リーフが築き上げてきた歴史は欠かせません。2010年に「持続可能なゼロ・エミッション社会の実現」を掲げて登場した初代モデルは、世界初の量産型電気自動車として、世界に衝撃を与えました。当時はまだEVが特別な存在であった時代に、誰もが乗れる5ドアハッチバックとして普及への道を切り拓いたのです。

2017年に登場した2代目では、航続距離を大幅に延長し、高速道路の運転を支援する「プロパイロット」や、アクセルペダルだけで加減速をコントロールできる「e-Pedal」といった革新技術を搭載。EVをより身近で実用的な存在へと昇華させました。

The new Nissan LEAF: the world’s best-selling zero-emissions electric vehicle now most advanced and accessible on the planet

そして3代目となる新型リーフは、これまでの歴史で培った技術と信頼を土台に、日本の「おもてなし」の心を体現する次世代のクロスオーバーEVとして、全く新しい価値を提案します。

思わず息をのむ、流麗で先進的なエクステリアデザイン

新型リーフを一目見て、まず心奪われるのはその洗練されたエクステリアデザインです。日本の伝統美と先進技術が見事に融合し、これまでのリーフのイメージを刷新する、滑らかでダイナミックなフォルムを実現しました。

  • シームレスなデザイン: 新世代の「Vモーショングリル」はボディと一体化したシームレスなデザインとなり、EVならではのクリーンな印象を強調。空気抵抗を極限まで低減させる設計は、デザイン性だけでなく航続距離の向上にも大きく貢献しています。
  • 光が織りなす表情: 薄くシャープなヘッドライトと、リアに回り込むような特徴的なコンビネーションランプは、夜間だけでなく日中でも新型リーフの存在感を際立たせます。
  • 空力性能の追求: フローティングルーフやボディサイドのキャラクターラインは、見た目の美しさだけでなく、風の流れを巧みにコントロールし、走行安定性と静粛性を高めるための機能的なデザインです。

その佇まいは、まさに「走るアート」。都市の景観にも、雄大な自然にも溶け込む、新時代のスタンダードとなるデザインです。

包み込まれるような上質空間。心地よさと先進性を極めたインテリア

ドアを開けた瞬間に広がるのは、上質でクリーン、そして直感的な操作性を追求したインテリア空間です。ドライバーだけでなく、同乗者全員がリラックスできる心地よさを提供します。

  • 心地よい素材と広々とした空間: インストルメントパネルには手触りの良い素材が惜しみなく使われ、リビングのような温かみと安心感を演出。フラットなフロア設計により、後部座席でも足元は広々としており、長距離ドライブでも快適に過ごせます。
  • 直感的なインターフェース: 中央に配置された大型ディスプレイは、ナビゲーションやエンターテインメント情報はもちろん、バッテリー残量、航続可能距離、エネルギー消費率といったEV特有の情報を分かりやすく表示。スマートフォンのように直感的に操作できます。
  • 考え抜かれた収納: 広々としたラゲッジスペースは、日常の買い物から週末のアウトドアまで、あらゆるシーンに対応。シートアレンジも多彩で、大きな荷物もスマートに積み込めます。

異次元の加速と静けさ。意のままに操る走行性能と絶対的な安心感

新型リーフの走りは、これまでの運転体験を過去のものにします。モーター駆動ならではのシームレスで力強い加速と、圧倒的な静粛性が、かつてないドライビングプレジャーを生み出します。

  • e-Pedalの進化: アクセルペダルの操作だけで、発進、加速、減速、停止までをコントロールできる「e-Pedal」がさらに進化。より滑らかで直感的な操作が可能になり、市街地での運転のストレスを大幅に軽減します。
  • パワフルで安定した走り: 新開発のモーターは、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクを発生させ、どの速度域からでも驚くほどスムーズに加速します。また、重量物であるバッテリーを床下に配置する低重心設計により、コーナリングでも吸い付くような安定性を実現しました。
  • 360°の安全性能: 高速道路の同一車線走行をサポートする「プロパイロット」をはじめ、危険を察知してブレーキをアシストする「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、周囲の状況を映像で確認できる「インテリジェント アラウンドビューモニター」など、最先端の安全技術が全方位でドライバーをサポート。誰もが安心して運転を楽しめます。

「どこまで行ける?」の不安を解消。WLTCモード700km超えの航続性能

EVで最も重要視される航続距離。新型リーフは、最新のバッテリー技術と徹底したエネルギーマネジメントにより、その不安を完全に過去のものにします。今回は3種類のグレードが用意されていて、すべて78kWhのバッテリーを搭載。車両重量やタイヤの大きさで航続距離が変わっています。

  • B7X (78kWh): 車両重量1,880㎏
    • 航続距離 (WLTCモード): 約702km
    • 主に市街地での利用や、毎日の通勤・送迎がメインの方に最適。
  • B7G (78kWh): 車両重量1,920㎏
    • 航続距離 (WLTCモード): 約685km
    • 長距離移動が多い方や、充電頻度を極力減らしたい方に向けた大容量モデル。
  • B7G Autech (78kWh):車両重量1,920㎏
    • 航続距離 (WLTCモード): 約670(推定)km
    • 長距離移動が多い方や、充電頻度を極力減らしたい方に向けた大容量モデル。

WLTCモードは実用的な数値とはいえないため、エアコンや車内エンターテイメントを利用しながらの実際の航続距離は、520km~560kmくらいのレンジになると予想されます。

【必需品】NissanConnectが実現する、ストレスフリーなEVライフ

新型リーフの真価を最大限に引き出すために欠かせないのが、専用アプリと連携する「NissanConnect」サービスです。これがあるだけで、EVライフは驚くほど快適でスマートになります。

  • 乗る前の遠隔操作: スマートフォンからエアコンを遠隔操作できる「乗る前エアコン」機能を使えば、夏は涼しく、冬は暖かい車内に乗り込めます。出発時刻に合わせてタイマー設定も可能です。
  • バッテリー残量の確認と充電管理: 自宅やオフィスにいながら、いつでも愛車のバッテリー残量を確認できます。充電し忘れる心配もありません。
  • ルート上の充電スポット検索: ナビゲーションで目的地を設定すると、現在のバッテリー残量で到達可能かを表示。もし充電が必要な場合は、ルート上にある充電スポットを自動で検索し、経由地として提案してくれます。

これらの機能は、まさにEVを知り尽くした日産ならではの「おもてなし」。NissanConnectは、新型リーフを所有するすべてのドライバーにとって必需品と言えるでしょう。

もはや単なる移動手段ではない。「走る蓄電池」という新しい価値

新型リーフは、V2H(Vehicle to Home)システムに対応しており、「走る蓄電池」として家庭に電力を供給できます。

  • 災害時の非常用電源: 停電が発生しても、リーフに蓄えられた電力で数日間の家庭用電力をまかなうことが可能です。家族の安全と安心を守る、頼れる存在になります。
  • 家庭の電気代を節約: 電気料金の安い夜間にリーフを充電し、昼間はその電力を家庭で使うことで、電気代を賢く節約できます。

車がエネルギーインフラの一部となる。新型リーフは、そんな未来の暮らしを一足先に実現します。

発売日と予約について

新型日産リーフは、10月17日からB7グレードの受注を開始するようです。

EV補助金の対象にもなる見込みです。グレードや価格、補助金の詳細については、お近くの日産販売店までお問い合わせください。

年明けに廉価版モデルも

日産は更に2026年2月には電池搭載容量を少なくし、市街地や日常での利用を中心とした低価格モデル「B5」を350万円程度でリリースする予定です。

いろいろあった日産が、長年電気自動車の世界を牽引してきた「リーフ」で巻き返しを図ります。

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About Electric Manager

大学時代に電子工学を専攻し、電気自動車やソーラーカーの研究を行う。 電気工事士の資格も持ち、自動車メーカーでの電気自動車関連の仕事や電力会社での電気工事、その後は充電スタンドV2Hの営業など弱電から強電まで広いエリアを専門としています。

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