中国の電気自動車スタートアップXpengのP7とは?
2014年創業の中国電気自動車スタートアップXpeng(シャオペン:小鵬汽車)は、テスラやNIOなど電気自動車(EV)を専門に設計し、AIやソフトウェアなどの性能を高めて新しいモビリティの可能性を探る企業と同様なアプローチを見せる企業です。2018年にXpeng G3 SUVを発表し、2019年からその納車を開始し、瞬く間に人気車種となりました。
2020年にはフラグシップセダンとなるP7を発表し、2020年6月下旬からデリバリーが開始され、NEDC(ヨーロッパで採用されている航続距離の指標)値で706kmを達成する航続距離はテスラを凌ぐスペックを有し、先進の運転技術を提供するXpilotでは、スムーズなオートパイロットや離れた場所へ駐車する、ヴァーチャル・バレーパーキングなども実装させています。
P7は、高性能で更に一歩先を行く未来の乗り物として、一気に人気を集めています。
10万台記念「ブラックラベル」をリリース
2020年4月正式に発売を表明し、その年の6月末から納車を開始したXpengのP7は、およそ2年間足らずで10万台という1つのマイルストーンを達成しました。これを記念して、P7の四輪駆動モデルをベースにしたオールブラックカラーのスペシャルモデルを2022年4月10日から発売することを発表しました。
中国国内で行われているEVとしての性能や安全性などの評価では、最高ランクを達成しているXpeng P7はEV大国となった中国市場でも群を抜いた性能であるといえます。今後海外マーケットで普及した際の評価が楽しみなモデルでもあります。
XpengはTeslaやNIO、日本ではSONYがホンダと組んで発売するモビリティのように、自動車業界が発売するEVとは、一線を画す、テクノロジーの側面からアプローチしてくるモビリティであるといえます。このグループでの競争はソフトウェアのアップデートなどにより、その性能が大きく変化していく事から、モビリティというプラットフォームの上で、それぞれのメーカーがどのような特色を出していくのかも注目です。
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