2022年のモデル3は高速になったMCU3.0を搭載
テスラモデル3のインフォテイメントシステム(ナビや音楽などのエンターテイメントのコントローラ)が2022年モデルのモデル3からプロセッサがInterl AtomからAMDのRyzenへと高速化され、より良いユーザーエクスペリエンスとなったようです。
テスラモデル3は定期的にソフトウェアのアップデートが行われ、新機能が追加されたり、ユーザーインターフェースの改善などが行われていきます。ソフトウェアがアップデートされていくにつれ、ハードウェアへの負荷も高まっていくわけで、だんだん動作も遅くなっていきます。パソコンも遅くなっていきますよね。
パソコンなら数年で買い替えるも、車はもう少し乗るかもしれません。なのでこのMCUの載せ替えができてほしいという事です。
2021年モデルのModel3も、アップデートで動作が遅くなってきている部分も見受けられます。特にセントリーモードやダッシュカムの映像をテスラで見たい時のビュアーが激烈に遅くなっています。USBメモリから大容量SSDに変えて使うなどしていると、大量の録画データが保存されているため、それらの読み込みに物凄い時間がかかるようになります。録画は問題なくされているため、パソコンにつないでみているのでテスラで見ることはありませんが、その場で確認したい時など利用できないほどの遅い読み込みになります。
シアターモード(フルスクリーンでの動画視聴)やアプリの切り替え速度も最初の頃から何度もソフトウェアアップデートが行われているため大分遅くなってきました。
モデルS・Xではすでに交換サービス「レトロフィット」が行われている
テスラ公式サイトでもアナウンスがあるように、インフォテイメントシステムはアップグレードが可能です。(これをレトロフィットと呼んでいます。)古いMCU1.0を新しいMCU2.0に乗せ換えるのですが、2018年3月以前の古いモデルSやモデルXではすでに行われているサービスです。これによりタッチパネルの操作がスムーズになり、今まで使えなかった機能やゲームソフトなどが利用できるようになります。
モデルS・Xのレトロフィットの価格は17万で、オートパイロット搭載モデルでは23.2万円となっていますが、これはMCU2.0への変更価格で、MCU3.0への変更はまだ予定されていない状態で、価格もこれ以上になると予想されます。
モデル3もレトロフィット可能か
まだ公式アナウンスはないものの、テスラモデル3のMCU2.0をMCU3.0へのレトロフィットも今後展開されていくと予想されています。モデル3は米国で2017年からユーザーの手元に届き、日本では2019年9月から納車が始まっています。現在行われているレトロフィットが2018年以前のモデルS・Xを対象にしているため、MCU3.0へのアップデートは開始されるにしても数年先になると予想されます。
テスラのサポートの回答としては「現段階では予定なし」となっていますが、ユーザーエクスペリエンスが低下したシステムをそのまま放置するとは思えず、また今後認定中古車などは、MCUの載せ替えてのリリースなどもあるでしょう。
そうでなければ、アップデートで最新にできるというテスラの魅力が消えて、ユーザーのフラストレーションがたまるばかりです。
そして、このソフトウェアのアップデートによりMCUのパフォーマンスが落ちるというのは織り込み済みなわけですから、できればその交換費用は安価であってほしいところです。
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