Volvoが初となる完全電気自動車C40の発売を開始
昨年11月にボルボ・カー・ジャパンが日本初導入となる電気自動車専用モデル「C40 Recharge(リチャージ)」を発表し、先行して月額11万円でVovlo C40 Rechargeに乗れる100台限定のサブスクリプションキャンペーンを行いましたが、いよいよその正規販売も開始されました。
公式サイトには「オンライン販売サイトはこちら」の文字が表示され、ウェブ上でカスタマイズして発注できるオンライン注文の形態での購入となっています。
SUVクラスでも高性能を実現
Volvo初のピュアEVであるC40 RechargeはSUVクラスで、ツインモーターによりAWSが標準仕様となっています。バッテリーも78kWhと大容量のバッテリーを搭載し、航続距離はWLTCサイクルで485kmで、実用使いでも400km程度を実現してくると予想されます。
また、最高出力も408PS(300kW)、最大トルク660Nmという高いパフォーマンスにより、0-100km/hを4.7秒というSUVクラスにしては高い加速性能を有しています。
サポート・保証も充実
Volvoは日本国内に120を超えるディーラーがあり、その拠点で新車登録日から5年間距離無制限での新車保証により不具合無料修理とメンテナンスを無料で受けることができます。ロードサイドアシスタントは新車登録日から5年間、24時間365日サービスを受けることができます。
気になるバッテリーの保証は8年間、走行距離16万kmまでカバーされます。
こだわりのインテリアとEVらしい装備
Volvoらしさを残しつつも、電気自動車らしい未来感あるインテリアは、ブラックまたはフィヨルドブルーで選択可能です。
タッチパネルによる車内エンターテイメントとナビゲーションなどのコントロールはGoogleアシスタントによる音声コントロールが可能になっています。Googleのサービスとの連携により、Google Map はEVのための充電ステーション検索も追加され、そのドライブ計画の手助けをしてくれます。システムはインターネットに接続され、常に最新のソフトウェアへとアップデートされます。
広くあいたスカイルーフは車内を明るくし解放感があります。
ラゲッジスペースも広くとれていて、シートを倒すことで更に収納スペースが広がります。収納スペース全体がフラットになる構造であるため、使いやすくなっていて、手前側はラゲッジスペースの床板を持ち上げることができ、その底にはファーストエイドキットや充電ケーブルなどが収納されています。
エンジンが搭載されていないEVならではのフロント収納(フランク)は2重の蓋ができるようになっていて、水の侵入対策もしっかりされているため、日常的にフランクな活用が可能です。
充電は日本の充電企画CHAdeMOに対応していて、自宅に200VのEV充電用コンセントなどを設置することで、快適なEVライフを送ることができます。
Volvoディーラーには、現在のところ急速充電ステーションなどが設置されていないため、自宅以外で充電する場合はCHAdeMO充電ステーションにて充電することになります。EVを販売しているわけですから、今後Volvoのディーラーにも急速充電ステーションが設置されることに期待したいところです。
2030年にはBEV販売100%へ
Volvoは2030年までに新車販売全てを100%BEV(バッテリーエレクトリックビークル)にするとしています。そして2045年までは従来のガソリン車向けのサポートを行い、その後100%EVだけの世界になっていくとしています。
Volvoはスウェーデンのバッテリースタートアップである「ノースボルト」と合弁会社を設立し、VolvoとワークスブランドであるポールスターのEVに搭載するバッテリーを安定供給できるようにしていくと2021年6月に発表しました。
世界の自動車産業がEVに舵を切る中、VolvoのEVシフトへのスピード感も他のメーカーに負けないものとなっていて、その第一弾としてC40 Rechargeがリリースされ、日本市場でも販売が開始されました。
日本市場では今年度もCEV(クリーンエレクトリックビークル)については補助金が用意されることが決定していて、外部給電機能を持っていないVolvo C40 Rechargeは60万円の補助金が利用可能です。