7つの車メーカーが投資する「アイオナ(IONNA)」
アイオナ(IONNA)はグローバルでEVの普及を進める大手自動車メーカー7社が出資する、EVの高出力充電ネットワークを構築するためのジョイントベンチャーです。BMW、GM、HONDA、HYUNDAI、KIA、Mercedes-Benz、STELLANTISが北米エリアに従来の充電ネットワークより高出力で信頼性が高く、使い勝手の良い充電設備を設置することを目的として立ち上がり、いよいよその事業が2024年2月よりスタートしたと発表されました。2024年に最初の1台を設置し、少なくとも30,000基の高速充電器を稼働させ、カナダも視野に入れた計画になっています。
充電スタンドだけじゃない様々なアメニティ
IONNAが目指しているのは、単なる充電スポットでEVをチャージする事ではなく、EV利用者に様々な利便性を提供していくとしています。充電スポットには、トイレはもちろんフードサービスや販売店などを併設し、周辺エリアの情報提供なども行うようです。
電力は再生可能エネルギーによるもの
IONNAの充電ネットワークから供給される電力は再生可能エネルギーによるものとしています。大手自動車メーカー7社が集まるだけに、脱炭素社会に向けた社会的責任もになっているということです。
NACSとCCSコネクタに対応
IONNAの充電設備はテスラが採用しているNACS方式とヨーロッパなどで普及しているCCSのどちらにも対応し、しかもシームレスにどちらのプラグでも簡単に充電コネクタの接続が完了するようにするとしています。現状では、充電ケーブル自体が違ったり、自ら変換コネクタなどを介して充電するような急速充電器が多い中、どのようなカスタマーエクスペリエンスを提供するのか非常に気になるところです。