日産アリアが挑む北極点から南極点への挑戦
2022年5月24日、日産自動車は、フラグシップ電気自動車SUVである「アリア」で北極点(North Pole)から南極点(South Pole)を目指すおよそ27,000kmの旅に挑戦することを発表しました。
遡る事、2か月前の2022年3月7日、イギリスの冒険家クリス・ラムジー(Chris Ramsey)氏が電気自動車を利用して、14か国を経由し、北極点から南極点までを走破する事を発表しました。
「Pole to Pole Expedition」と名付けられたこのプロジェクトは注目を浴び、アイスランドのArctic Trucks社がスポンサードを表明していました。そして、5月24日、日産自動車はラムジー氏とパートナーシップを結び日産アリアe-4ORCEにより、北極点からスタートし、気温がマイナス30度に達する極限の世界から北米、中南米を経由し、山岳地帯や砂漠など過酷な環境を通過し、南極に至る27,000kmの旅を行うとしました。
カスタマイズされるアリア
このチャレンジに向けアリアは過酷な環境を走破できるようにカスタマイズされる予定です。インチアップされた大型のタイヤや悪路に対応できるサスペンションなど、チャレンジが行われる2023年3月に向けてその準備が進められます。
過去日産リーフでもラリーにチャレンジ
ラムジー氏は2011年に「プラグインアドベンチャー(Plug in Adventure)」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げ、地球の過酷な環境下でも電気自動車が走破できることを証明することで、その普及を促しています。過去に日産リーフでもモンゴルラリーなどに参加して、EVの走破性の高さなどを実証してるため、日産とは縁がある冒険家でもあります。
EVでは、2022年1月に行われたパリダカールラリーでアウディのe-Tronが完走し、総合9位という成績を残し、4つのステージ優勝を果たすという結果でEVの走破性の高さを証明しています。今回のチャレンジでより長い距離を走破できれば、記録に残るEVとしてアリアの価値が高まることは間違いありません。