火曜日 , 6月 28 2022

日産初の軽電気自動車「サクラ」は日常を快適にする!

軽EV「サクラ」の登場は日本のEV普及を後押しする

~購入を検討している方への購入完全ガイド~

2022年5月20日、日産自動車は新型軽電気自動車「サクラ」を発表しました。日産はすでに10年以上販売している「リーフ」と、今年から納車が開始されたSUV EV「アリア」の2車種が用意されていて、EV第三弾となるサクラは、日本では人気セグメントになっている「軽自動車」としてリリースされました。

日本を象徴する花である「サクラ」という名称は、脱炭素の流れから自動車業界も大きな変革期を迎えている中、「日本の電気自動車時代を彩り、代表するクルマになってほしい」という日産の願いを込めたものになっています。

NISSAN SAKURA エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP
日産自動車星野朝子副社長とSAKURA

お勧め「サクラ」の全てをまとめて紹介!

100%電気自動車であるため、マフラーはついておらず、エンジンを搭載していないのでオイル交換などもなく、また整備の際に交換していたような消耗品となる部品などの交換も殆どなくなるため、維持費が圧倒的に安くなるのが特徴です。更に優遇税制なども受けられ、現在では環境省の補助金などにより大幅なサポートが受けられます。

NISSAN SAKURA エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

電気自動車(EV)はライフスタイルを大きく変えるものとなります。日産サクラ購入を検討している人にはこの段階で「直ぐに契約してほしい」と言いたいところですが、ここではその理由と日産サクラを上手に運用するための情報をまとめてみました。

EVとして必要十分な性能!

電気自動車はエンジンの代わりに「モーター」、ガソリンの代わりに「電気」を採用しているため、運用方法も大きく変わります。EVのスペックとして重要なこの電気をためておく「電池容量」と「航続距離」などの電気的な性能を見てみます。

日常使いで十分な電池容量と航続距離

サクラの基本的な電気自動車としてのスペックは以下の通りです。

  • 電池容量:リチウムイオン 20kWh
  • 航続距離:180km(WLTC)
  • 実走行距離:130 km程度

サクラは20kWhという電池容量でカタログ値ではなく、実走行距離で考えると、エアコンを使用しながら一定でないアクセルワークなどを考えるとおおよそ130kmと予想されます。車両の底面に下の写真のようなバッテリが搭載されているため、重心が低くなっていて非常に安定したコーナー性能を発揮します。

NISSAN SAKURA エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP
SAKURAに搭載されている20kWhリチウムイオンバッテリ

航続距離を短く感じた人が居るかもしれませんが、自動車をそこそこ乗る人で月1,000km程度、年間12,000km程度と言われています。これで考えれば、毎日乗っていたとしても1日33km程度という事になります。1週間で考えれば231km程度乗ると考えても、週に2,3回の充電で済みます。

本体価格とCEV補助金

さて、気になる本体価格(税込1万円以下切り捨て)と補助金<>内ですが、以下の通りです。

  • Sグレード:233万円<55万円>
  • Xグレード:239万円<55万円>
  • Gグレード:294万円<55万円>

となります。このほかに、更に利用できる各都道府県や市町村が用意している補助金もありますので、自治体ごとに確認をしてください。

サクラ運用で最も重要な「充電設備」

サクラの利便性を100%引き出すには自宅充電が必要です。戸建ての方は、自宅に充電スタンドや充電コンセントを設置し、自宅に戻ったら右後方にある充電ポートを開いて充電を行います。サクラには普通充電ポート(写真上側)とCHAdeMO急速充電ポート(写真下側)があります。

NISSAN SAKURA エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

良く聞かれるのが「充電にどれくらいかかりますか?」という質問ですが、これは設備によって全然違います。深夜電力が使える方は、深夜に低価格で充電でき、太陽光パネルを搭載しているなら日中の時間に、いずれもタイマーをセットして充電が行えます。

通常一般家庭には100Vという交流電力が供給されていますが、クーラーなどパワーが必要な家電が導入されている自宅には200Vが導入されているでしょう。オール電化なら100V/200V両方に対応しているはずです。EV充電には200Vは必須です。

自宅では普通充電器または、V2H充電設備を設置します。この充電に関してはとても、大切な部分ですので以下詳しく紹介していきます。

選択すべき充電設備は絶対にV2H

自宅に設置する充電設備は「普通充電スタンド」または「V2H充放電設備」があります。V2Hとは、Vehicle to Homeの略で「自動車から自宅へ電気を戻す」という意味です。絶対にお勧めしたいのは、V2H充放電設備です。EVは普通の軽自動車と比べて、導入費用コストがかかりますが、そのコストをかけてでもサクラの導入をお勧めしたいのが「電気を自宅に戻せる」という自宅用蓄電池としての機能があるという部分です。

V2H 充放電器 エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP
CHAdeMO規格を搭載した「ニチコン」のV2H重要電設備

サクラで停電時の利用や節電が可能に!

今後ガソリン代や電気代は、国内のエネルギー需要や世界情勢を見てもコストは上がっていくと予想されます。V2H充放電設備を自宅に設置することで、オール電化の家なら深夜など電気が安い時間に充電し、日中、夜などの電気が高い時間には電気を放電することでピーク時の電気代の大幅な削減につながります。夕飯時など自宅に人が居る時間に電気を使ってしまってサクラが空になってしまっても、寝ている間に満充電になるため、朝通勤で使う時には満タンでスタートできます。更に災害時に発生する停電の際には車から電気を取り出して自宅の電力を賄えます。

日産サクラ蓄電池利用 エレクトリックライフ
日産自動車「蓄電池利用」より

サクラには20kWhというバッテリが搭載されています。自宅用の蓄電池10kWhのモノを購入しようとすると、200万円~300万円ほど費用がかかる事を考えても、車だけでなく蓄電池としての役割をもつサクラは、人の移動だけでなく家での暮らしもサポートする役割を持つことになります。

V2Hには令和4年度補助金も出ている

しかし、このV2H充放電機は通常の普通充電器と比べて、本体工事費共に非常に高価なものになっています。例えばニチコンから発売されている最も需要の高いVCG-666CN7(プレミアムモデル)は定価798,000円(税別)で、工事費用も20万~30万円程度かかります。つまり設置費用に100万円くらいかかってしまいますが、これに対しても補助金が用意されています。

  • V2H本体:最大75万円(補助率1/2)
  • 工事費 :上限95万円(補助率10/10)個人は40万円まで

例えばVCG-666CN7という最も売れているV2H充放電器の例で言うと本体に対して約40万円、工事費が30万円だとしたら満額の30万と合わせて70万円の補助金が出るという計算になります。自己負担は30万円程度になります。

最低限付けたい普通充電

物理的に場所がなかったり、補助金が出ているとはいえやっぱり30万円の負担は無理な場合、普通充電を自宅につけることになります。最低限のスペックとして、自宅200V電源で、電流値が20Aは確保したいところです(できれば30A)。100V、15Aの普通のコンセントからの充電では、一晩たっても充電が完了しません。

リーフでは付属していた充電ケーブルもサクラからはオプションになっていて、3mのケーブルで56,100円となっています。

普通充電の場合、充電用のケーブルはあくまで緊急時の車載用で、毎日使う人にとって充電コンセントの抜き差しは朝晩に行う作業です。そのたびにトランクから充電ケーブルを取り出してケーブルを延長し、出かけるときにはケーブルを丸めてトランクに仕舞うというのは、せっかく便利になるはずのEVを不便なものにしてしまいます。そのため自宅充電用には直ぐに使えるケーブル付属の壁掛け充電器などを設置します。これらを考えると結局補助をもらえるV2Hと価格面ではあまり変わらなくなってくるかもしれません。

自宅充電なしでの運用は可能か?

無理ではないですが、ものすごく不便なものになります。正直この運用方法には、EVにするメリットは何もないため、これならきっぱり、ハイブリット車の購入をお勧めします。サクラの登場により、現在街中にある充電スタンドは非常に使いにくいものになります。充電スタンドは30分という充電時間が決まっているにもかかわらず、そのまま放置して買いもに行く人など、マナーも問題になってきます。また、現状、スーパーマーケットの「イオン」以外の急速充電器での充電は非常に高価であり、ガソリン車と運用コストがあまり変わらなくなってしまいます。

Nissan ConnectはEVの必需品!

サクラを買ったらNissan Connectは絶対に利用してください。これはマナーを守るためや便利なEVライフのために欠かせないものです。今後の自動車に欠かせない機能の1つがこの「コネクテッド」という概念で、インターネット経由で何時でも自動車の状況が把握できるというものです。自動車の現在地、施錠のリモートコントロール、バッテリ残量、空調のON/OFF、充電スタンドの空き状況などが一目でわかります。実際にどのように利用しているか例をまとめてみます。

日産コネクト Nissan connect ELECTRICLIFE.JP

  • 公共の充電スタンドで充電が終わるとスマホに通知
  • 施錠がされていないと通知。そしてリモートで施錠
  • 冬季、遠隔地からでも出発前の暖機
  • 運転中のナビ設定は、センターに繋いで人と会話して設定
  • ナビマップを常に自動更新して最新の地図へ
  • Google Home / Alexa への接続で自宅から音声で車を操作
  • ほか

年間の費用はかかりますが、これは必要なコストだと思います。これにより、効率的な充電ができるようになり、冬場の暖機運転などでは、出発前に車を温めておくことで、車内が快適になるだけでなく、バッテリのウォームアップなどにより回生ブレーキの性能を安定させるなど安全性にもつながります。また、買い物ついでの充電はよくある話しですが、充電完了の通知が来れば、長引く買い物中、充電完了の通知を受けて、充電スポットから普通の駐車場に移動するなんて言う事もあり得ます。そのためにも必要な機能になります。

インテリアとエンタメも十分!

日産のインフォテイメントシステム(カーナビやNissanConnect、スマホ連携、充電など車の情報をコントロールするシステム)では、シフトレバーの下についているUSBポートにスマホを接続すれば、9インチのナビ画面にApple Car Play やAndroid Autoが起動し、Google Mapのナビゲーションやスマホのアプリ、音楽などを楽しめます。

NISSAN SAKURA エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

プロパイロットで安全走行

日産の高度運転支援機能であるプロパイロットは、高速道路でのハンドル操作とべダルを自動化し、長距離運転時のドライバーの負担を軽減します。しかし、これらは下位グレードではオプションになっていますが、高速道路での長距離移動の少ないサクラには無理に付けるオプションではないかもしれません。

NISSAN SAKURA エレクトリックライフ ELECTRICLIFE.JP

e-Pedal stepでガソリン車からの乗り換えがスムーズ

リーフやアリアのe-Pedal に比べて残念なのが、今回採用されたe-Pedal Step。アクセル1つで運転ができるe-Pedalはブレーキを使わないため、ワンペダル(1つのペダルで操作が可能)ドライブだったのに対し、サクラはアクセルを離しても完全に停車しない仕様になっています。他のEVなどで、ワンペダルドライブに慣れた人にとってはクリープ現象はいらない機能になっていますが、これからEVに乗り換える人にとってはあまり問題にならないとは思います。

それでもガソリン車で言えば強めのエンジンブレーキがかかったような走りになるため、下りの坂道などでは更に威力を発揮し、ブレーキでの減速を最小限に抑えて坂道を下ることで、ブレーキパットへの負担も少なくなり、また凍結路面の下りなどでは、より安心した運転が可能になります。

ガソリンスタンドにも行かず、オイル交換もない

EVですから、もうガソリンスタンドに行くことはありません。またエンジンが無いのでオイル交換やベルト交換もありません。このように従来のガソリン車と比べて維持費もかかりにくいという特徴があります。

一方で、ガソリンスタンドなどで行っていた軽微なメンテナンスは自宅で出来ると便利です。例えばタイヤの空気圧を調べたりは、近くの日産ディーラーなどでも出来ますが、これくらいは自宅でできると便利です。そのために以下のような空気圧やジャンプスタータ―、ポータブル電源がセットになったキットも車両に搭載しておくといざという時にとても便利です。

ちなみに日産のEVは仕様上バッテリーが上がってしまう可能性があります。そのためこのようなジャンプスタータ―が付いたキットは用意しておくととても便利です。充電はサクラに搭載されたアクセサリソケット(12V)からも充電可能です。

>>日産リーフ・アリア・サクラの必需品

国内で最もおすすめできる軽自動車

サクラは最もおすすめできる軽自動車といって間違いありません。それは自動車の域を超え、自宅へのエネルギー供給を行う蓄電池としての役割も担っているからです。これらの機能を十分活かしてこそ「お勧めできる車」と言えます。

また、日産はリーフで長年培ってきたEV運用の経験と全国2,000店舗以上のディーラーネットワークによりEVライフがしっかりとサポートされます。

ここまで話をしてきたスペックをまとめると、補助金を使って諸経費などを入れ、実質乗り出しで230万円前後くらいになると予想されます。やはり他の新車軽自動車と比べると高く感じるかもしれません。しかし思い出してほしいのが蓄電池としての機能です。

EVは使っているエネルギーがガソリン車と全く違うため、その運用方法も全く変わります。つまり自宅充電が基本で外での充電は緊急時の充電という事になります。携帯電話の充電は夜行って朝満タンになっていればそれでいいわけで、充電器の前で充電完了を見ている人はいません。それと同様に、エネルギー補給のためにどこかに出かけ、その時間を待つというようなライフスタイルではなくなるという事です。更に動く蓄電池としては、自宅への電力供給が途絶えた時には、電力が供給されたエリアで充電し、自宅に供給することも可能になります。

共同開発のekクロスと比較すると?

サクラは日産と三菱の共同開発によるもので、どちらもEVを最初から日本市場に投入した自動車メーカーです。三菱は全く同じスペックでeKクロスEVを同時発表しています。違いはボディデザインと、メーカーの2点と言えます。簡単に言ってしまうと、サクラは新しくデザインされたボディで、eKクロスEVは既にあった軽自動車「eKクロス」と同じボディという事で、eKクロスのオプションパーツをいろいろ使えます。eKクロスはアウトドアや様々なアクティビティに対応できるようなオプションパーツが用意されているため利用の幅が広がります。一方でサクラの優位性は日産のネットワークです。日産ディーラーは全国に2000ヶ所以上あり、困ったときや急速充電に気軽にどこでも利用できます。もちろん日産充電器はどのEVにも利用を開放していますが、何となく他社のEVだと入りにくいという心情も抱く人も多いのではないでしょうか?ちなみに三菱ディーラーは全国におよそ550店舗展開しています。基本は自宅充電という事ですし、公共充電器もあるため充電器はあまり問題ではありませんが、それにしても日産ディーラーというのはよく見かけます。

国産軽EVのパイオニアが発表した軽EVはどうか?

日産リーフが国産車EVの普及を地道に広めている中、日産サクラやeKクロスEVの登場により、今後さらに勢いを増してEVへの関心が高まっていく事は間違いありません。

関連リンク

 

About Electric Manager

Check Also

SONY HONDA VISIONS エレクトリックライフ electriclife.jp

Hondaはソニーと新しいモビリティの世界へ

既に2022年3月の段階でモビリティ分野における戦略的提携に向けた協議を進めることで合意し、ここで正式に合弁契約を行いました。