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テスラモデル3が10日で四半期分売り切れ

テスラモデル3の人気が止まらないヨーロッパ

ヨーロッパでEVの人気は高まる一方で、そのシェアはとどまることを知らないという状況です。そんなEVの中でも更に群を抜いて人気を見せているのが「テスラモデル3」です。

Tesla Model3 ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

昨年2021年9月には、ヨーロッパで販売されたガソリン車も含めたすべての自動車の中で最も販売台数が多い自動車となりました。これはEVでは初めての事です。同年11月にも再度ヨーロッパで最も売れた自動車となり、テスラはグローバルで四半期での売り上げの記録を更新しました。

新車販売の電動車率が90%を超えている高い電動化率を誇るノルウェーで2021年に最も売れた自動車もテスラモデル3です。ちなみにノルウェーで2番目に売れている電動車はトヨタのRAV4 PHEVです(電動車の中で2位)。スイスでも同様に2021年に最も売れた自動車になっています。

イギリスでは、2021年の車販売全体の中でテスラモデル3は2位の位置につけています。

2022年、第一四半期最初の10日で完売!

なんと今年が始まってたったの10日間で、第一四半期分のテスラモデル3がヨーロッパで売り切れとなりました。これはスタンダードレンジ、ロングレンジ、パフォーマンス全てのモデルが売り切れとなっています。テスラモデル3人気がとんでもないことになっています。

下の写真はドイツのテスラモデル3のオーダーページですが、最短納期が2022年5月となっています。オランダやフランスなどどこのテスラを見ても、これから注文する人は2022年第二四半期の5月以降の納車という事になります。

Tesla Model3 ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

一概に売れまくっているとは限らない

昨今の半導体不足や部品不足はテスラにも起こっていることで、ピーク時から比べればその生産能力はかなり落ちています。それに加え、ヨーロッパの中でもドイツでのテスラ人気は最も高く、2021年秋にはドイツのベルリンに建てられたテスラの生産工場が稼働開始するといわれていました。

Tesla Model3 ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

しかし実際には2022年になってもベルリン工場は稼働しておらず、ヨーロッパ市場への投入台数自体が少なくなってしまっていることも今回の早期売り切れにつながっているとも言えます。

実際に、日本市場でも2022年末から販売が開始される予定だったModel SやModel Xの生産も世界的に遅れており、北米やヨーロッパへの供給を先に行うため、日本での納期は「未定」へと変更されています。

日本市場はどうか?

2022年1月12日現在、日本ではどの車種も納期が8週間~12週間となっているため、一時期よりは納期が早まっています。これを見るだけでも世界と日本国内との電気自動車に対する熱の違いを感じます。しかしながら2022年、テスラモデル3、そしてもしモデルYの販売が始まれば、日本国内でも人気車種の上位に食い込んでくることには間違いありません。

Tesla Model3 ELECTRICLIFE.JP エレクトリックライフ

2022年度、日本国内でも引き続きEVに対する補助金が出ます。外部給電機能を備えていないテスラは60万円の補助金になりますが、やはり比較できるEVが国産メーカーから発売されていないのと、海外のメーカーのものと比べても航続距離の問題などで他社を圧倒しているのがこのモデル3であるため選択肢に入ってきます。

しかしながら日本人の自動車の利用は、ディーラーとの二人三脚での運用という側面が強く、近くにディーラーが無いと安心できなかったり、ましてやタッチレスデリバリーなど、購入方法から運用方法、乗り方まで別世界な乗り物を自動車の代わりとして使いこなせるかは難しく、プラグインハイブリットなどへと収束していくかもしれません。

性能よりサポート。日本国内でのEV普及の道のりは険しい。

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