乗車したらギョロ目ちゃん!セントリーモードがおかしな事に!
テスラ車にはセントリーモードと呼ばれる防犯機能がついています。駐車中にテスラ車の周囲に取り付けられているカメラとセンサーで監視し、近寄る人や物に反応して録画を開始します。セントリーが発動されている際には、テスラのスクリーンに2001年宇宙の旅に登場する人工知能「HAL9000」のようなギョロ目が表示されます。
先日、助手席に人を乗せてテスラモデル3で出かけた際に、異様な状態になりました。助手席に乗った人がテスラ中央のモニタを見て驚きの様子!なんとギョロ目ちゃんが残ったままになってしまっています。
このギョロ目ちゃんをこんな近くで見たことが無かったので、ちょっと感動したのが、ギョロ目ちゃんの目がかなりウルウルと生きているように動いているのです。
画面下にあるカメラの録画モードもONになっていることから、なんと録画は続いてしまっています。テスラをリバースに入れると画面がカメラ映像に切り替わり、またDに戻すと、この状況は改善しました。
セントリーが解除されるタイミングでなる事が?
これはどうやらセントリーモードが解除されるタイミングでテスラのドアが開くとセントリーモードが残って表示されてしまうようです。この状況は、キーを持ったドライバーが車に近づく前に助手席に乗っていた人が助手席のドアノブに手をかけた状況で発生しました。
つまり、キーを持っていない人が近づいてセントリーモードが発動したのですが、後からキーをもったドライバーが近づいたのでセントリーモードが解除され、その解除のタイミングと同時くらいに助手席のドアが開くと残ってしまうと思われます。
再現させてみようとしても、ドライバーが近づくタイミングや開けるタイミング、またはその時のコンピュータの処理状況などにもより、なかなか難しく、残念ながらもう一度見ることはできませんでした。
コンピュータ制御の怖さを連想させる事件
こういうのは、コンピュータ制御の怖さを連想させるもの。今回のは車の動作のクリティカルな事にはあまり関係していませんが、走行中の制御に係ることや出先での車両のロックに係る事だったりするとちょっと怖かったりします。コンピュータの処理状況などによっては、ソフトウェア上に予期せぬことが起こる可能性を秘めているという事。
実際、テスラ車は基本スマホのアプリでドライバーが認証されますが、時折カードキーをセンターコンソールに置かないと何もできなくなる場合などもあるなど、(このような事があるためカードキーは常に持ち歩く必要があります)まさに「パソコン」という部分もあるわけです。
そもそもアップデートの度に、ダッシュカム(テスラに内蔵されているドラレコ機能)がうまく録画を開始しなくなったり、シアターモードで一部の動画が見れなくなったり、するのを見ていると、開発側でも予期できない事がまだまだ発生しているという事。
テスラによれば、駆動系など安全運転に係る部分への影響は無いとしていますが、その他の部分では、いろいろトライアンドエラーが行われています。
最先端にチャレンジしているからこそ起こっている
テスラの言葉を信じるのであれば重大な事故につながるような部分は切り離されている筈ですから、普通の自動車とこの車を比べても仕方ありません。とにかく見たこともない新しい乗り物としての体験とアップデートにより開かれる「車を超えた体験」がテスラの良いところ。こういうのに楽しみを感じない人には絶対にお勧めできない車。
ソニー×ホンダもテスラと同じような路線を目指しているようですから、日本が見せる車の新しい体験に期待したい!